かたおもいカップル【ツイステ】

15話 ページ18

エース君が書いた字は2つ。


1つめは片想い

2つめは過多想い


2つ目の漢字の意味はあまり分からないけれどかたおもいとは読めるようになっている言葉



エース｢これ２年や３年の先輩に聞いたんすけど1部の人達に片想いの方じゃなくて過多想いの方って言われてますよね〜｣



2つの言葉を順に指しながらそういうエース君

その発想は聞いたこと無かったな…



『一応聞いておくけどこの過多想いってどういう風に使われてるの？』


漢字だけでもなんとなく察することはできるけど念の為に聞く


エース｢片方の想いが桁違いに強いって意味らしいっす｣

『よく考えついたものね。この言葉』



過多想いの意味について感心してフロイドにもこのことを提供してあげようと考える







フロイドの方が想いが強いねぇ…







『ま、なんて言われようと私達はちゃんと両思いだよ』








スマホで時間を確認すれば授業が終わるまで後8分程

質問にあとひとつくらい答えられるね



『質問はこれだけ？』


デュース｢あ！じゃあもうひとつお願いします！！｣


『いいよいいよ〜』



ベンチの背もたれの方に手を付きながら答えれば｢先輩も座りますか？｣と気を使われた


『んじゃ、お言葉に甘えて』




エース君とデュース君が詰めてくれたおかげで座るスペースができた

立ってるのにも疲れてきちゃったし



デュース｢先輩は監督生のことについてどう思いますか？｣



デュース君の質問にエース君も興味津々でこちらを見る



私性格が悪いから彼女が必死になってフロイドの気を引こうとしてる所なんか可愛くて見るの好きなんだよね…


だけどフロイドとの時間を邪魔してくる時は嫌い




『ん〜、可愛くて面白くてちょっと嫌な後輩かな〜｣



そう答えればエース君は面白そうな顔を、デュース君は頭がこんがらがっているという顔。



エース｢嫌な後輩ってあいつがフロイド先輩のこと好きだからっすか？｣



オブラートに包みもせずにそう聞くエース君

君みたいな子嫌いではないよ



『ちがうよ。私は小エビチャンがフロイドとの時間を邪魔してくるのが嫌いなだけだよ


小エビチャンがフロイドに惚れていようと叶わない恋だもん…


そもそも元からライバル視なんてしてないしね』



笑いながら立ち上がって｢それじゃあね｣と教室に戻る



＿


((優等生のお嬢様と思ってたら全然違ったなA先輩))


((あれくらいの性格の悪さじゃねぇと逆に完璧すぎて気持ち悪くね？))

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