かたおもいカップル【ツイステ】

9話 ページ11

翌日の朝。



『フロイドおはよ』


フロイド｢おはよぉ。今日は偶然だねぇ｣



登校のために寮から校舎の近くにまで移動する鏡を通れば転移先にフロイドがいた


今日は約束も何も無かったけどここで偶然にも会ったのだ。


別々に行く選択肢なんてない


フロイドもそう思っているようで私の手をｶﾞｼｯと強く掴んで登校を共にする


めちゃくちゃ手の骨がきしんでいたいけどまぁ、慣れっこなので良しとする


そしてそんな私達を異常なものを見るような目付きで見る通行人の人達


見世物じゃないって言うのに…



フロイド｢どうしたのぉ？なんかやな夢見た？｣

『ううん。違うよ

ただ他の人たちの視線が気になっちゃってね』

フロイド｢あはっ、そんなことぉ？｣



甘い声でそういった直後周りを鋭い目で睨みつけるフロイド

わお。今胸がキュンってしました。



『ありがとねフロイド』

フロイド｢あの雑魚達にA見られてるって思うと気分悪ぃ〜｣

『なにそれ。独占欲でも出てきてくれたの？』



フロイドの素直な言葉に頬を緩ませながらもう少しで着く校舎を見据える




ユウ｢あ〜あ！！フロイド先輩！！


おはようございます！！｣



フロイドとお喋りをしながら歩いていると、オンボロ寮の方向から走って来る小エビチャン

昨日話したのに早速邪魔しに来たな




フロイド｢あ〜小エビチャンだぁ♡｣



声をかけられたことにより話を中断して小エビチャンの方を見るフロイド

そしてそれを見て満足気に笑う小エビチャン

なかなかにいい性格してるね。



フロイド｢小エビチャンから話しかけてくるって珍しいねぇ｣


小エビ｢`いつも´話しかけてきてくれるお礼ですよ〜｣



何故か私を見ていつもという言葉を強調しながらフロイドの隣を歩く小エビチャン


煽りのつもりなのかな？？


別にそんなことで一々反応したりイライラする程心に余裕が無い訳では無いので無視をしてフロイドと話を続ける




フロイド｢A〜今日飛行術あるじゃん？

だりぃから一緒にサボろぉ｣



『私がアシュトン先生やアズールに怒られちゃうじゃん

まぁ別にいいけど』



ユウ｢Aさん彼氏の前で他の男性の名前出さない方がいいんじゃないですか？｣




何気ない会話に一々突っかかってくる小エビチャン


他の男性の名前出すなって2人のうち1人は教師でもう1人はフロイドの保護者の名前なんだけどなぁ



『そんな小さいことを気にするほどフロイドは心ちっちゃくないよ』


フロイド｢まぁね〜。俺の心は海よりひれぇもん｣

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