【歌い手】例の歌い手…実は。2

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「センラさん…放送終わりました。」



放送も無事終わって、リビングで待ってくれていたセンラさんに声をかける。



セン「うん。聞いてたよ。お疲れ様。」



「ありがとうございます。…体調どうですか？」



ソファーに座っているセンラさんの元へ寄って床に座った。



セン「完全回復とはいかないけど、動けるようにはなったし大丈夫だよ。」



と言ってはいるものの声は出しにくそうだし、時々咳もしている。



「センラさん。」



セン「ん？」



「告白する機会をくれて、背中を押してくれてありがとうございました。」



いいんよ。と優しく頭を撫でられた。



大きな手が包み込んでくれるようで安心する。



…センラさんに私はよく話を聞いてもらってるけど、センラさんの話は聞かないな。



まぁ、私が子供ってこともあって仕事のことを相談したって事情なんて分からないだろうってこともあるんだろうけど。



こんなにも助けてもらってるから、



何か恩返しがしたい。



…何ができるかな。



撫でてくれていた手が離れる。



立ち上がって



私はそっとセンラさんに手を伸ばした。



セン「っ？！」



「い、いつも…お疲れ様です。プライベートですごく頑張ってると聞いてます。無理しないでくださいね。…確かに仕事は大切かもしれませんが、体調を崩しては元も子もないですよ。…頼りないですけど…私もセンラさんの支えになりたい…です///」



セン「…あ、ありがとう…ございます///」



「…うははは。」



セン「ちょ、ほんま頭撫でるのやめてw



いい年して恥ずかしいわ。」



慣れていないようで、焦っている姿が…可愛いと思ってしまう。



ありがとうございますって返し方。



焦りすぎだよね。



やめてとか言いながら、嬉しそうなのは…





なんてね。

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