闇夜の桜 . 【最終章】

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お丸 .




夕方になってもAが帰ってこない 、何かあったのかしら


もうすぐで日が沈んでしまう… 、




あべぞう「にゃぁ… 、」



あべぞうがドアを爪で引っ掻く






まるで 、Aのところに向かおうと必死に開けようとしてるみたいだった






ガタンッ




Aの部屋の方から音が聞こえた





お丸「A？帰ってるのかい？」



襖を開けるとそこには知らない男が立っていた





お丸「誰なの貴方 、」



官兵衛「はっ 、忘れたとは言わせないぞ お丸さん？」




お丸「なんで私の名前 、」




官兵衛「そう言ってたじゃないか 、12年前





俺からあの娘を奪い取った時に 、」





背筋が一気に凍りついた 、


あの時の男がなんで今ここに居るの




官兵衛「わかりやすく動揺しているな」



お丸「… 、」



官兵衛「びっくりして声も出ないか 、

俺はお前のせいで人生がめちゃくちゃになった




俺は元々幕府の人間だった 、

あの日俺は幕府が極秘で行ってた人身売買の事を教えられて

あいつを運びだす重大な任務を任せられた


成功したら一気に出世して今頃夢のような暮らしをしてたのにな 、



お前のせいで全てを失った




幕府から追い出され 、江戸の町を永久追放された

辻斬りになるしか無かった」




お丸「辻斬りって … もしかして黒影組っ」



官兵衛「おぉ 、知っててくれてたんだな

うちの半兵衛がお世話になったな


でもあいつは女にうつつを抜かしやがった

もう用無しだ」




その男は私を嘲笑うように見つめた

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