乾杯 ページ19
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ダルマ「つーわけで、AさんのGOD Family加入を祝ってカンパーイ!!」
「「「 かんぱーい!!!! 」」」
『かんぱーい。』
あの後お店を閉めると、歓迎会をやるからアジトに行こうと言われるがまま連れられてきた。
私の歓迎会はとても嬉しいのだが、大半がジュースでの乾杯という健全なものになっている。お酒を飲んでる子もそうだが、このギャングは見た目が若い子が多い。成人してるのか心配になるが、この街でその心配は今更か。
ロレ「飲んでますか姐さん!!」
『うん、飲んでるよ。』
ジャス「仲間になってくれて、ガチ嬉しいっす!」
『私も嬉しいよ、じゃすぱーくん。ペース気をつけてね。』
酔っ払いテンションのふたり。ローレンくんに関してはジュースだから素面か。ローレンくんとじゃすぱーくんはアジトにお邪魔した時、いちばんに挨拶をしに来てくれた。
キッチンを見るとまだ料理を作ってくれている凛月ちゃんが目に入る。乾杯だけして直ぐに戻ったのだろう。
『凛月ちゃん、私も一緒にやっても良い?』
リツキ「もちろんです〜!女の子増えて嬉しい!」
この人数、しかもアルス以外が男性というのもありすごい量のご飯を毎日作っていたのだろう。凄いな、本当に。
リツキ「Aさんが入ってくれて、本当に嬉しい〜!女子会しましょ!」
『えぇ〜!最高すぎる!でも私いい歳してるから女子では無いなぁ。』
リツキ「え、Aさんって同じ年くらいじゃないんですか?」
『凛月ちゃんっていくつ?』
リツキ「私の出身の数え方だと19かな。一応飲酒とかは大丈夫!」
『私は28だから全然違うなぁ。』
もうすぐ三十路だと思うと、なんか悲しくなってきた。
そんな会話を聞いていたのか、リビングから叫び声みたいな大きな声が聞こえる。
ダルマ「えぇ!!!?Aさんって28なん!?」
ロレ「いやがちか。」
アルス「お姉ちゃん童顔だからねぇ。」
『えぇ、何歳だと思ってたの。』
苦笑いを浮かべる私の横にビックリして固まっている凛月ちゃん。え、凛月ちゃんもどんだけ若いと思ってたの??
『そうは言っても、魔法使いの血を継いでるからまだまだ赤ちゃんみたいなもんだけどね。』
リツキ「私も宇宙人なんで地球人外仲間やね!」
キラキラとした目で宇宙人COする凛月ちゃん。そっか。この街じゃ人間以外の住人も珍しくないのか。周りにあんまいなくて、忘れてた。
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作者名:もみじ | 作成日時:2023年7月28日 1時