48話 ページ7
小五郎｢A、お前さえ良ければコナンと一緒にここで暮らさないか？もちろんご両親には確認を取るが｣
貴女｢そんな、コナンまでお世話になっているのにこれ以上ご迷惑をおかけするわけにはいきません｣
小五郎｢ガキが迷惑なんか考えんじゃねぇよ。大事なのはお前がどうしたいか、だ｣
貴女｢でもこんな体質じゃ迷惑をかけてしまいます。私は昔から何故かトラブル吸引体質＆不幸体質で、特に誘拐犯に狙われやすいんです。自衛の心得はありますけど、屈強なボディガード5人に護られていても週一ペースで危険な事に巻き込まれる程です。こんな私がここにいてはお2人に迷惑がかかってしまいます｣
小五郎｢だから迷惑なんて考えんじゃねぇって｣
蘭｢……ねぇAちゃん、確かにこういう問題って簡単じゃないと思うよ。私たちが分からないような大人たちの話し合いとかもあるだろうし。でもね、一番大事なのはAちゃん本人の気持ちだと思うの。私たちのこととかは関係なしで考えた時、Aちゃんはどうしたい？｣
貴女｢私は……｣
ｺﾅﾝ｢お姉ちゃん……｣
貴女｢……この体質は父や母にも疎まれてきたものです。こんな私でもここに置いてくれると言うのなら……私は、ここにいたいです｣
小五郎｢よし、決まりだな。今日からAは毛利家の一員だ｣
蘭｢やった！今日はご馳走にしましょ！Aちゃん、何か食べたいものある？｣
貴女｢食べたいもの……ハンバーグ食べてみたいです｣
蘭｢分かったわ！それと、もう家族みたいなものなんだしできれば敬語は外して欲しいな｣
貴女｢はい、じゃなくて、うん｣
小五郎｢(まだまだぎこちないが、慣れればどうとでもなるか……ったく、あの2人は……)｣
貴女｢……あの｣
蘭｢どうしたの？｣
貴女｢えっと……ご迷惑じゃなければ、お姉ちゃん、お父さんって呼んでもいいでs……じゃなくて……えっと、呼んでもいいかな……？｣
蘭｢もちろん！｣
小五郎｢好きにしろ。迷惑でもなんでもねぇからよ｣
貴女｢うん……！ありがとう、お父さん！お姉ちゃん！｣
こうしてAは、当初の予定通り江戸川コナンの姉として毛利家に居候する事が決まった。そして、その数日後……
小五郎｢……じゃあ、行ってくるな｣
貴女｢うん……｣
Aは不安げな表情で、降谷と諸伏と共に診察室へ入る小五郎を見送る
貴女｢(お父さんならきっと大丈夫……私が不安がっちゃダメだ……)｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
