72話 ページ31
小五郎｢これは私も彼女から断片的に聞いた話から推測したんですがね……彼女、4年前に拉致されてから半年前まで監 禁されていたそうです｣
一同｢｢｢監 禁！？｣｣｣
小五郎｢しかも、よりによって幼いコナンの目の前で誘拐されたらしく……コナンは今でもそのことを｣
佐藤｢そんな……｣
小五郎は、彼らにAから聞かされた設定を詳しく話す
目暮｢そんな事が……毛利君、我々も協力しよう。A君が少しでも安心して暮らせるように｣
小五郎｢ありがとうございます。私が彼女に共に暮らそうと話を持ちかけた時、最後まで私たちに迷惑をかけるのではないかと、そればかり言っていました｣
高木｢僕も……Aちゃんの気持ちは分かります……。人に何かしてもらった時、迷惑をかけてないかとか考えてしまっていましたから……。あ、でも今は全然ですよ！たまに思いますけど｣
そんな高木の言葉に周囲の人間は呆れ気味だ。それこそ、伊達や小五郎は眉間に皺を寄せるくらいには
高木｢でも、Aちゃんは僕より酷いと思います。僕はそこまで行動を制限されることはなかった。だから自分の意思で行動したりしますが……Aちゃんの場合、��自分がどうしたいか��ということを考えたこともないと思うんです。むしろ、考えないようにしていたのだと……それをどうにかしないと、Aちゃんの自己否定はなくならないんじゃないかな、と……｣
小五郎｢そうだな……高木、こんな感性を持つ人間が多いのは嫌になっちまうが、似たような感覚を持ってるお前ならAの支えにもなれると思う。これからよろしく頼むな｣
高木｢ふふ、すっかりAちゃんのお父さんですね｣
小五郎｢バーロー、遠回しにお前にも頼れって言ってんだ。お前も俺の息子みてぇなもんだからな｣
高木｢……！はい！｣
この一件後、Aに対する保護欲が沸いた警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査係の面々は、Aを絶対守るマン＆江戸川夫妻絶対許さないマンと化したのだった。そして
貴女｢行ってきまーす｣
その翌日……
萩原｢おはようAちゃん｣
貴女｢あ、萩原刑事。それに皆さんも、おはようございます｣
松田｢はよ｣
伊達｢おはようさん｣
学校に行こうとしたAを待っていたかのように、刑事3人組が話しかけてくる
貴女｢皆さん揃いも揃ってどうしたんですか？｣
萩原｢パトロール巡回人数増やせることになったからそれの報告にね｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
