61話 ページ20
貴女｢時間は10分間でそちらのボールでテスト開始。勝敗は試合と同じく、どちらが多く点数を取ったか……で決めましょう｣
染岡｢やってやろーじゃねぇか！｣
半田｢新入りには負けないからな！｣
貴女｢秋ちゃん、審判をお願いしてもいいですか？｣
秋｢任せて！｣
各自それぞれがポジションについたところで、Aは隣にいる風丸に申し訳なさそうに話しかける
貴女｢風丸くん、勝手に決めてしまってすみません｣
風丸｢いや、俺もこんな感じで円堂と競えんの嬉しいからさ｣
貴女｢？｣
風丸｢あ、俺らちっちゃい時からの幼馴染なんだよ。昔はよく2人でサッカーボール蹴っててさ｣
貴女｢そうなんですね｣
秋｢みんなー！準備はいーい？｣
一同｢｢｢はい！／おう！／ああ！｣｣｣
秋｢テスト開始！｣
ピィーーーーーッ！という笛の合図でテストが始まる。開始早々、風丸がパスカットをし、2人にボールが渡る
貴女｢(へぇ。陸上の素質もあるだろうけど、サッカーの素質もあるみたいね)｣
風丸｢江戸川！｣
ボールがAに渡り、ドリブルで相手をかわしていく。ついにゴール前まで行き、Aは円堂と一騎打ちになる
円堂｢……来い！｣
貴女｢行きます！焔帝蒼華！！｣
円堂｢うわぁぁ！｣
ピィーーーッ！
染岡｢すげぇ……｣
円堂｢やっぱすげぇよお前！凄すぎるぜ！！｣
貴女｢ふふっ｣
そして数分後……
貴女｢さて皆さん、テストの判定はどうでしょう？｣
一同-貴女、風丸、秋｢｢｢ご、ゴウカクデス……｣｣｣
涼しい顔してグラウンドに立つAに、息も絶え絶えのサッカー部は、カタコトながらも一斉に答えた
風丸｢(こうなるよなぁ……正直、俺もここまで江戸川が上手いとは思わなかったし……)｣
テストの結果、5-0でA＆風丸ペアの圧勝。当然、部員達は文句の��も��の字もない
貴女｢……しかし、こうなるかもしれないとは思っていましたが……皆さん、あまりにも体力が無さすぎでは？今までが今までだっただけに理解は出来ますが｣
一同-貴女、円堂、風丸、秋｢｢｢うっ……｣｣｣
貴女｢円堂くんと風丸くん以外、体力がまるでないじゃないですか。こんな様子では試合どころではありませんよ？｣
風丸｢(見た目に反して随分とズバズバ言うなぁ……まあ、その通りなんだけど)｣←
貴女｢(この様子じゃあ、帝国戦には確実に間に合わないわね……私が点数バンバン取るしかないか……)｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
