・ ページ18
fkside
「…なにしてんの？」
kj/ru「あ、」
『えっ？』
ソファに2人に挟まれながら小さくなっていた俺を見たんだろう。
その反応が正解だ思う。
俺でもそうしてる。
じゃなくて！
声が聞こえて咄嗟に顔をあげると、牡牛座のアイツ……
噂をすればなんとやら…ことわざその通りになりすぎじゃね？
三文の徳も二文目きちゃったし！
『いやぁ、これはその……』
kj「ふっかさんいじめててん！照兄もやる？」
iw「いや、いい……」
ru「意外と楽しいよ！」
『おい意外とってなんだよ！』
iw「そんなことよりふっか、外に鍵落ちてた」
『え、あ、ありがと…』
うわ、まじか気づかなかった…
危ねぇ…さすが照。天才。神。
渡すためにグッと少し近づく距離。
それと同時にふわっと照の香水が香って……
『え？』
iw「なに？」
『あ、ごめん、なんでもない……』
勘違い…じゃないはず、
照から、いつもと違う匂いがした……気がする……
いつもは、甘いような香りがしてたけど、今一瞬、フルーツ系の爽やかな香りがしたような……
これって…自惚れてもいいのか…？
ru「あー俺めめ来たか見に行こー康二くんも行こー」
kj「え、ちょ、ラウ！今ええとこ！」
……気を使わせちゃった？
今度なんか奢らなきゃな……
何はともあれ、2人がつくってくれた折角のチャンス。
今日は挑戦したことが上手くいくんだから、
『照さ、香水変えた？』
iw「え？」
『いや、さっきなんか、いつもと違う匂いしたからそうなのかな〜って、』
iw「…変えたってか、気分転換みたいな感じだよ。明日にはいつものにするつもり」
なんで今日なの？
特別なことでもあった？
聞きたいことは山ほど思いつく。
ただ、言葉にできない。
音にならない。
きっと、こういうとこだ、
神様も仏様も相手にしてくれないのは、
肝心なとこでチキって、ビビって、失敗してる。
ダメだって、ちゃんと言うって決めたんだから、
『あ、あのさ！』
iw「ん？」
『照が好きだって言ったら、困る？』
iw「……え、」
神様、仏様、占い師様、
俺ちゃんと言ったよ？
絶対、成功させてくんなきゃ一生恨むから、
[END]
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Tsukuri | 作成日時：2022年5月12日 20時
