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十六粒 ページ16

シノアside

シノア「泣き虫くんの部屋はここですかー?」



優さんが起きたのを見計らって


いじわるに言ってみた


優「な、なんだ、シノアか。




そういえば、シノア



お前は大丈夫だったか?」


予想外の心配に少しだけ動揺する

シノ「はい。……………」

優「良かった……………」


布団のシーツを握りながら、良かったと何度も呟く



私のせいで、……………



Aさんが、……………



シノ「優さん……………



私が無事だった理由。
知りたくないですか?」


優さんの頭にはたくさんのハテナがついている



優「いや。いいよ。シノアが無事だったんだから」


優しく笑う優さんに胸が痛くなる


私は、優さんの隣の、カーテンの掛かっている場所を指さして



シノ「優さん……………あそこに眠っているのは、Aさんです、

安心してください。


Aさんは生きています」

優さんは、ベッドから飛び上がり、すぐさまカーテンを開けた



優「A…………………………え?」

私は見れなかった。優さんが目覚める前にカーテンの中を見たんだ

優さんの後ろ姿はだけを見ていた


ピッ、ピッ、ピッ、と

心電図の音が聞こえ、体中の至るところに、点滴が刺さっている



酸素マスクをつけ、顔以外には、包帯がグルグル巻きになっている


まるで、植物状態の人間のようで、見ているのが辛くなるんだ



優さんは、Aさんの、点滴がたくさん繋がる手を握り


優「なぁ、シノア……………Aを……………Aをこんな事したやつは誰だ?




許せねぇ……………許せねぇんだよ




俺の家族を!!傷つけたやつがっ!!!!」

私は、口がうまく動かない。

きっと、言うのを拒んでいるんだ。

シノ「す。すい…ません……………わ、わたっ、……………私が……………逃げな…かったから……………Aさんが…私を……庇って……吸血鬼にっ……………




血を吸われ、もう。5日は目を覚ましていません。……………」


涙が出てきそうになった。




Aさんの手を握る優さんの後ろ姿は、





優しさに溢れていた



家族を愛するからこその怒り



私はそれが羨ましくてたまらなかった




優「シノアは、悪くない




けど今は



Aと二人にしてくれないか?」


私は、走ってその場を離れた























シノ「Aさんがっ……………羨ましいっ」









嫉妬した

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架恣箆(プロフ) - コメントありがとうございます!!今はテスト勉強で、更新が不安定なので、出来る限り頑張ります!!応援ありがとうございます!!(*´罒`*) (2015年11月24日 22時) (レス) id: 2057d9b4c3 (このIDを非表示/違反報告)
ペッコ部長(元グレイ) - めっさ面白いっすヾ(*´∀`*)ノこれからも楽しみにしています! (2015年11月23日 20時) (レス) id: 89e21f1fa1 (このIDを非表示/違反報告)
架恣箆(プロフ) - 露九銃慈 キミエさん» ありがとうございます!!" カシノ"と読みます!楽しく読んでもらえて、嬉しいです!!!!! (2015年11月16日 18時) (レス) id: 2057d9b4c3 (このIDを非表示/違反報告)
露九銃慈 キミエ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます。失礼だと思いますが作者さんのかんじの読み方教えてくだい← (2015年11月16日 18時) (レス) id: d2062f01f7 (このIDを非表示/違反報告)
架恣箆(プロフ) - ワンにゃんこさん» オリフラはずしました!すいませんでした!!!!!!!!! (2015年11月8日 18時) (レス) id: 2057d9b4c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:架恣箆 | 作成日時:2015年11月7日 23時

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