一月で惚れさせてください【鬼滅の刃】

第弐日目 夕方 【煉獄杏寿郎】 ページ8

煉獄杏寿郎





夕方。夕食の香りが目立つ時間



お腹減った



無一郎くんは一足先に藤の家に行ったらしい、とりあえず私も向かうことにする。



場所は案外近いから夜の前にはつくし、大丈夫だろう。



あ、ちゃんと情報収集してたんだからね！！サボってないから！！！



『にしても、夏の夕暮れほど儚くなるものってないよね』



空を見ると朱色の太陽が沈みかけている。



なんか卵の黄身みたいだな



まぁ、こういう景色は好きだ。



…早く行こ。今回の相手は多分だけど厄介だ。



上弦かもね。勘だけど



そんなことを考えていると、後ろから物凄い勢いで何かが来る



｢A！！！！！｣



『おっとー？』



ｻﾞｼｭｰｰｰｰ!!!!



急に止まった煉獄さん



『よく止まれますね、そんな急に』



｢よもやよもや！！さつまいもを今日は食べたからな！｣



『あ、いや答えになってないです煉獄さん』



｢にしても、いい景色だな！！｣



『聞いてくださーい』



煉獄さんにツッコミをいれる



『でも、まぁたしかにいい景色ですよね』



煉獄さんの色によく似てる



小走りで走りながら聞いたところ向かう方向が同じなようだ



｢こんな景色を君と見られたことを嬉しく思う！｣



『え』



そんなこと言う人だったか？この人



『…もし一月以内に私が貴方に惚れたら何を望むんですか？』



｢うむ！！それはもう決まっている！Aは料理上手だろう？毎日君の作った飯が食べたい！！｣



え、なんか今ｷｭﾝとしたよ？？



『え(二回目)』



そして何？求婚された？私



｢どうしたんだ！A！｣



(料理が美味いから毎日作りに来てくれれば良かったのだが！)



…多分だけど、深い意味は無いと思う。この人は本当に私の料理が好きなだけなんだと思う。



『じゃあ今度さつまいもの味噌汁を作りに行きますね』ﾆｺｯ



しょうがないなーと思いながらそう言うと



｢…｣



急に黙った煉獄さん



｢…それは嬉しいことだ！！待っている！！！では、また！！！｣



『え、あ、ちょっと…』



『忙しい人だな、てか早』



＿＿＿＿｢よもや！！あの笑顔は反則だ！｣



｢胸が何だか苦しくなった！！｣



＿＿＿＿『よいしょっと、すみませーん』



｢お待ちしておりました｣



｢A遅い｣



プクーっと頬を膨らませている無一郎くん



『ごめんごめん。』



煉獄さんの屋敷いつ行こうかな、てか、行くのめんどくさいから来てくれ

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