一月で惚れさせてください【鬼滅の刃】

第拾壱日目 夜 【時透無一郎】＊ ページ47

｢咲夜、りくえすと ありがと。…僕に襲われたいなんて可愛いね。｣ﾆｺｯ


＿＿＿＿＿＿＿



＊時任無一郎




鈴虫が鳴くこの庭はとても静かで落ち着く



『ふー。』



お茶がうめーー。



忘れてたけど今、真夏なんだよなー。



あちーーーー。



｢A。｣



『…お！！？』



｢来ちゃった｣



え、なにその彼氏が彼女に連絡せずに家に来ちゃった♡みたいな来ちゃったの言い方



とりあえず距離をとる



「？…なんで離れるの」



ｽﾞｲｯと無一郎くんが近づいてくる



『いや、警戒心をだそうと思って』



｢なんで。いいじゃん、襲われたって｣



『嫌だわ！』



『大体…』



無一郎くんを選ぶとは言ってない。そう言おうとしたのに



ﾁｭｯ…



｢ほら、素直になって？｣



『〜っ！？』



急にこういうことしてくるからこの子は、



『だめだめ、今回は流されないから！』



また距離をとるけど、後ろはもう壁だ



しまった



｢…なんでさ。一回流されてもいいんじゃないの？｣



また距離を詰められ、耳元で囁かれる



無一郎くんは壁に手を付き、私が逃げれないようにしている



やべ、これやべぇわ



｢ね？｣



耳弱いんでしょ？知ってるよ？



ねぇ、たった一回だよ？



｢シよ？｣



大丈夫だよ。一回シたら離れられなくなるから。ね？



そう言いながら私の耳を弄ぶ



どんだけ自信あんだよ！！！！



｢顔赤くなってる｣



｢可愛い｣



もう一度口付けされれば、赤い舌が私の口内を荒らす



『…ちょ、ん…ちょっと…！』



抵抗して胸を叩くがビクともしない



｢Aは僕に力じゃ勝てないよ｣



ﾆﾔｯと笑う目の前の悪魔は



｢大人しくしててね？気持ちよくしてあげる｣



浴衣がはだけて露になった私の脚を持ち上げ



｢綺麗｣



小さく口付けをした



｢浴衣、ぬがしていい？｣



『え、あの、だ、だめ！！！！』



流石にやばいと思った私は拳を握りしめ



ﾊﾞｷｯ！！！！



足を封じられているため腹を思いっきり殴る



ごめん、無一郎くん



でも流石柱、クリーンヒットはしなかった。けど大分効いたみたい



｢殴る力強すぎでしょ。…今度は腕も縛らないとダメかな｣ﾎﾞｿｯ



『しのぶちゃぁぁぁん！』



無一郎くんを抱えて蝶屋敷に走った



無一郎くん怒られてた

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