一月で惚れさせてください【鬼滅の刃】

第参日目 夜 【我妻善逸】 ページ14

我妻善逸




天元さんを悲鳴嶼さんの所に引き渡して(黒い笑)から家に戻った私



ていうか、みんな予想外の行動しすぎて萌死…ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ。



『…風流だね〜夏の月も』



らむねを飲みながら縁側に座り月を見る



ｶﾗﾝと硝子からいい音が出る



『いい音だなー。これ。』



月にかざすと透けて綺麗に見える



お、今の行動女子っぽい



そうすると玄関の方から声がする



｢ごめんくださーい｣



『ん？誰だ。…はーい』



意外にも善逸だった



『意外だな』



｢Aちゃぁぁぁん！！｣



おっと



ｷﾞｭｰｰｰ!!っと抱きしめられる



『はいはい、離そうか変態くん』



｢変態って酷くない？｣



＿＿＿＿『んでどうしたの。口説きにきたの？笑』



とりあえず私が先程いた場所に座らせる



そう冗談交じりに言うと



｢うん。口説きに来た。｣



『ほ？』



急に真面目になるなよな



『…じゃあ真面目な質問しようか』



｢なんでも！！！｣



『どこが好きなのよ単純に』



｢んー。俺が耳いいのは前から知ってるでしょ？｣



｢なんか、Aちゃんから聞こえる音は安心するっていうか、ずっと聞いていたいって言うかさ。｣



｢ね？これってもう運命だよね！？結婚する！？｣



『途中までいい感じだったのに残念だな！！！結婚はしない！！』



いい音かー。



あ、いい音と言えば



『この音聞いてよ』



らむね瓶の中に入っているビー玉を動かすとｶﾗﾝ…といい音が鳴る



｢え、これ｣



『いい音でしょ？』ﾆｺｯ



｢…え、う、うん！とっても。｣



せっかくだから余っていた らむね を善逸にあげる



『ほら、こうやって月の光にかざすとさ』



めちゃくちゃ綺麗でしょ



｢…そういうとこ｣



『ん？』



ｽﾞｲｯと迫られる



｢そういう、無邪気でいつもの様子から想像できない儚げなところが好き。｣



『へ？』



ｼｭﾜｯと善逸のらむねが鳴る



｢だめだよ、無防備にそういう顔しちゃ。｣



だめと言われてもどの顔のことかわかんないし



『え、あのー。』



先程とは違い優しく抱きしめられる



ｷﾞｭｯ



｢俺がAちゃんを口説くんだから。｣



他の人に口説かれちゃだめだよ？



耳元で囁いて、



｢あ、やばい！炭治郎に呼ばれてたんだった…ごめん！もう行く！！｣



飛んできた雀に何か告げられたようで雷みたいに去っていった



『…心臓バクバクしてる』



年下恐るべし。いや本当に。

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