一月で惚れさせてください【鬼滅の刃】

第参日目 昼 【嘴平伊之助】 ページ12

嘴平伊之助






『そろそろお昼だ。』



最近ちゃんと作ってなかったから今日は自炊しようかな



偉い！私偉い！女子力。



まぁそんなものは無いんだけどさ。



｢…進！！…猛進！！｣



ん？なんか聞こえる



｢猪突猛進！！！！｣



『まさか、いの…』



ﾄﾞｺﾞｫ…



ｸﾞﾌｫ…



えぇ、そりゃもう綺麗に腹に頭突きを喰らいましたよ。



でもうろたえない。私が柱だから我慢できたけど違う階級だったら我慢できてなかった(威厳が)



頑張れ私



あ、炭治郎みたいになった



『ちょっと、考えようか、伊之助』



｢あ"ぁ！？｣



｢んなことより夜助！手合わせしやがれ！｣



『私の名前はAね伊之助…』



はっきり言おう。乗り気ではない。だってこいつ強いんだもん(おい)



『今からお昼作るんだけど食べる？』



｢そんなことより…！『衣のついたアレだよ』｣



ﾋﾟﾀｯ



｢…どうしてもっていうんなら食ってやる！｣



ちょろい。そして可愛い。



伊之助の周りには謎のほわほわが漂ってる



喜んでるなぁ〜



私は昨日、蝶屋敷で残ってしまった天ぷらを上げ直した



上げ直すとさくさくに戻るんだよ知ってた？



｢…なんで衣が着いたやつをまたあげてんだ｣



『そうした方が美味しいからだよ〜』



猪の被り物を脱ぎとった彼はとても美形



『相変わらずいい顔してんねぇ〜』



わしゃわしゃと頭を撫でれば



｢意味わかんねぇこと言うな！｣



と少し顔を赤らめる伊之助



お、可愛いじゃん



『いただきます』



手を合わせていうと伊之助も見様見真似でやってくれた



｢いただく！！！｣



ﾑｼｬﾑｼｬﾑｼｬﾑｼｬ



ほわほわほわ



｢うめぇ｣ﾎﾞｿｯ



『んー？なんだぁ伊之助くーーーん』



どうせうるせぇ！とか言うんだろうなって思ってたら




｢…うめぇ｣



『素直だ』



ﾓｼｬﾓｼｬと美味しそうに食べてる



『良かった良かった。いっぱいお食べ』



｢ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ｣←言われなくてもいっぱい食べてる



＿＿＿＿＿



｢ごちそーー！！｣



『ご馳走様でした。』



｢ふぃー｣



｢じゃあ俺帰る｣



『気をつけてね』



手合わせのこと忘れてやがる、しめしめ。



そう思っている私の目の前へｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝと歩いてくる



『わっ』



頭をガシガシと撫でられる



｢じゃあな！！"A"！！｣



『え、…可愛い、』



頭撫でられると思ってなかった

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