ヒプマイ短編集5

学園祭【有栖川帝統】 ページ7

有栖川帝統





委｢…ってことで俺らの学園祭の出し物は逆転メイド喫茶でいいかー？｣



｢｢｢『異議なーし！！』｣｣｣



私たちの学校の学園祭は逆ミスコンがあって、男子が女装して一位を争うというものがある



｢…ｸﾞｶﾞｰｰｰ…｣



『ちょ、帝統！？起きて。』



ﾕｻ…ﾕｻｯ…



｢…んー。いや、もう食えねぇって…｣



ﾆﾔﾆﾔしながらそんな寝言を呟く帝統



委｢…てか、有栖川寝てるからメイドなー髪なげぇし｣



｢帝統か！足綺麗だしいいんじゃね？｣



｢…んぁ？なんの話だよー｣



委｢有栖川メイドなー｣



｢は！？｣



ｶﾞﾀｯ…



怒るかなと思ったその瞬間



｢んだそれ！めちゃくちゃ面白そうじゃねーか！｣



『え？』



心配はいらないみたい



｢よーし！俺らのクラスで逆ミスコン狙うぞ！！｣



｢｢｢『おー！！！』｣｣｣



俺らは拳を高々青空に掲げた





＿＿＿学園祭当日



『いらっしゃいませー！』



｢いらっしゃい！よってけよー！｣



『帝統。もっと女の子らしく！』



｢んだよー。女らしくって俺は男だぞ？｣



『一位狙えなくなるぞ！』



｢…勝負事で負ける訳にはいかねぇな。｣ﾆｶｯ



帝統が着ているのはTheメイド服って感じの黒と白のフリフリのもの。髪の毛は低めのツインテールですね毛もそってきたから驚きだ



本人曰く｢やるからには勝たねぇとな！！｣だそうだ



私も帝統と同じものを着ているけど。似合ってる気がしない。



『帝統は。似合ってるんだよなぁ〜…』



｢ん？なんか言ったか？｣



『…ううん。なんでもない！』



｢そっか！｣



｢…あ！てかよ！Aその格好似合ってるぜ？｣ﾆｶｯ



『へ？ほ、ほんと？』



帝統に褒められるなんて



思わず顔が熱くなる



｢え、お、おう。ほんとだけど｣



｢じゃ、じゃあ俺、逆ミスコンあるから！！行ってくる！！｣




＿＿＿＿｢…7番。有栖川帝統でーすっ♡｣



『なんか、無駄にきゃぴきゃぴしてない？帝統。』



正直ちょっと引いた。



『乱数先輩とかに教えて貰ったのかな』



頑張ったかいもあってか帝統が優勝した



｢よっしゃー！！優勝したぜ！A！｣



『凄かったね帝統！』



｢ん？そーか？｣



そう言うと着替え出す帝統



『ちょ、ここで着替えないでよ！！』



｢わりーわりー！早く着替えてAと学園祭回りたくてよ！｣



｢ほら、行こうぜ？｣ﾆｶｯ



そう言って手を差し伸べた

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