夜空 ページ18
Aはもう家に帰っただろうか。
辺りはすっかり暗くなり星が綺麗に輝いている
「…ただいま。」
三「おかえり。あれ?A姉は?」
「…え?」
三「なんで一緒じゃないんだよ。二人で出掛けたはずだろ?」
「…実は」
三「…っお前!!」
バキッ!!
鈍い音がリビングにこだまする
「…ってぇな!!なにすん… 三「本当に低脳だな。なんで追いかけなかったんだよ!!A姉、今頃はどこにいるか分かんないんだぞ!?…っもしかしたら攫われてるかもしれない。」
馬乗りになって二郎を殴る
「…っ悪い。」
三「悪いって、お前。」
三「A姉がどんな気持ちでっ…」
そういう三郎は涙を浮かべている
三「…っなんで抵抗しないんだよ!!」
「…」
一「やめろ、三郎。」
三「…ハァッ…いち兄。」
三郎が振り上げた拳を止める
一「二郎。」
バキッ
「…ってぇ」
いち兄が、殴った。
一「お前が今すべきことはなんだ。二郎」
「俺が、すべきことは、」
考える前に体が動く
バタンッ!!!
一「俺達も行くぞ三郎。」
三「…っはい、」
ギュッと三郎を抱きしめる
一「お前の気持ちもよく分かる。」
俺の服をギュッと握りしめ泣き始める
三「いち兄…グスッ…A姉に何かあったら、僕っ…僕。」
一「大丈夫だ。二郎も俺もいる。」
だから泣くな。
____「ハァッ…ハァッ…A」
どこにいる、あれからどこにいったんだろう
がむしゃらに走っても見えるのは暗闇にある無数の光だけ
「…どこに、いんだよ!!」
ごめんって、ずっと好きだよって、伝えなきゃいけないのに。
まだ、何も言えてないのに。
星が降ってきそうな夜をどこまでも走る
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燐(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます!!訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです!!ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい! 今回も面白かったです!更新ありがとうございます! (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます!!私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います!ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました!二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました! 大好きです!更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐 | 作成日時:2019年3月15日 21時