ただその気持ちだけで ページ14
二郎side
姉ちゃんがいなくなってから約二時間
俺は気が気でなかった。姉ちゃんの気持ちは大丈夫なのか？だってあんな辛いこと聞かされたら。
兄ちゃんは自分の部屋に戻って仕事やしているけど
俺はあれからずっとリビングにいた
ｶﾞﾁｬ
｢姉ちゃん！？｣
三｢…僕だよ｣
｢…三郎か、姉ちゃんはどうだった？｣
三｢…やっぱり辛そうだった。でも、もう少しで戻ってくるって｣
辛そうな顔をして言う三郎
｢ありがとな｣
三｢うん。｣
三｢二郎！｣
｢ん？｣
三｢ちゃんと。気持ち伝えろよ！｣
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ…
そう言って階段を駆け上がって行った
｢っあいつ。｣
知ってたのか。
二郎side
ｶﾞﾁｬ
『ただいま。』
｢…っ姉ちゃん｣
会いたかった人が目の前にいる
『二郎くん。』
でもその瞳は涙を浮かべていた
『ごめんね！さっきは取り乱しちゃ…｢ねぇ。｣』
｢俺、許せないよ。｣
｢姉ちゃんを傷つけたやつが許せない。例え姉ちゃんが好きな人でも｣
俺の気持ちが届かなくても
｢姉ちゃんが悲しんでるのをみたくない｣
今、伝えたらずるいやつになっちまう。
姉ちゃんって呼び方はストッパーの役割を果たしてる。
『っうん。』
『…二郎くん。』
｢ん？｣
『抱きしめてもいいかな』
｢…っもちろん。｣
姉ちゃんの香りや温もりが愛おしかった
｢…俺、頑張るから。｣
｢姉ちゃん、のために。｣
『うん！』
Aside
確かに裏切られたのは悲しい。隼颯は愛していたんだから尚更
でも、悔やんでたって仕方ない
強くなろう
大事なのは今を見つめること
今の私には一郎くん、二郎くん、三郎くんがついてる。
もう、何も怖くない。
＿＿＿＿一｢…こいつ。｣
俺は隼颯に関する資料をかき集めていた
学者か。
ならあんな奇病の菌を作ることも不可能ではないのかもしれない。
一｢許せねぇ。｣
ｶﾞﾝｯ!!!
机を叩く
それにAの詩方って苗字どっかで。
Aのことに関しては思い出せないことばかりだ。
＿＿＿＿｢あーあ。バレたかー。はははっ！｣ﾆｺﾘ
｢…まぁいずれAは返してもらうけどな｣
｢俺が作った薬結構効いてたからなー。｣
｢A。薬とは別の"あのこと"知ったらどう思うかな〜｣
｢…山田三兄弟ねぇ。｣
楽しみだな
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燐(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます！！訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです！！ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (
レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい！ 今回も面白かったです！更新ありがとうございます！ (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます！！私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います！ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました！二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました！ 大好きです！更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐 | 作成日時：2019年3月15日 21時
