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『え?何か言いました?』



「いや。なんでもない。」



『でも、本当に綺麗ですね』



「あぁ。」



Aの耳元に唇を寄せる



『どうしました?』



「来年も一緒に来れたらいいな。」



『…っ!』



「?どうしたA、顔が真っ赤だぞ!」



『な、んでもないです!』



『花火のせいです!』



確かに今上がっているのは菊型の真っ赤な花火だ



だが熱を持っている頬があるのも事実



熱を抑えようと必死に冷静になるけど抑えられるはずがなくて



浴衣を少しだけ握りしめていたら男らしい手が私の手に重なった



『煉獄さん?』



「しばらくこのままでもいいだろうか。」



煉獄さんは私の手と自分の手を絡ませてしっかりと繋いだ



そして最後の花火が打ち上がった時



偶然かそう出ないかは分からないが



煉獄さんがまた耳元で呟いた



「…愛している」



『へ、』



夜空に今日一番の花火が上がる



周りで騒ぐ人達の声が遠くに聞こえた



自分の鼓動だけが馬鹿でかく鳴っているのが分かる



花火も終わり人がバラバラと帰っていく中、私はそこを動けなかった



なんとなく帰りたくなかった



「さぁ!花火も終わった事だし屋敷に帰るか!」



『…』



「どうかしたか?」



顔を覗き込まれて言われるけど恥ずかしくて目を合わせられない



『さ、さっきの狙いましたか!』



「さっきの、とは!」



『最後の花火のときに好きって言うとか!高度すぎですよ!』



「うむ!それは狙っていない!」



だが、言うなら今だと感じたから言っただけだ!とでかい声で言っている



「よし、夜も遅い!帰るぞA!」



渋々帰路に着く



_______

「では明日からも任務に励もう。良い夢を!」



花火が終わり謎の寂しさに襲われる。明日にでも夏が終わってしまうんじゃないかって



『あ、…ちょっと』



離れていくと思うとなんとなく悲しくて煉獄さんの浴衣の袖を引っ張る



「…どうしたのだ!」



『もう少しだけ、一緒にいてください。』



「…っ」



ギュッと強く抱きしめられる



「俺も困る。…そんなに可愛いことをされると」



俺の腕に収まってしまうAはガラス細工のように感じた



「…ではな!」



『…はい。』



「これ以上は止められなくなる。続きは恋仲になってからにするとしよう。」ニコッ

〜結果発表〜 【かまぼこ隊】→←第弐拾日目 夜 【煉獄杏寿郎】



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リオ - 煉獄さんと千寿郎くんを書いてほしいです!激甘でお願いします! (2020年3月15日 14時) (レス) id: 20e3d4e7ea (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - お久しぶりです!アップルです!またリクエストいいですか?錆兎をお願いしたいです!よろしくお願いします! (2020年3月10日 0時) (レス) id: 34b6daf24f (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 可能でしたら全キャラで難しかったら伊黒さん、無惨、富岡さん、宇髄さん若しくは煉獄さんのヤンデレ甘々の物をお願いしたいのですが大丈夫でしょうか?? (2020年3月6日 21時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - 炭治郎が夢主ちゃんに甘える話ってできますか?モチのロン激甘で★ (2020年2月27日 19時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 緋桜琥珀さん» ありがとうございます!! (2020年2月23日 19時) (レス) id: 47c47f0224 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年12月7日 21時

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