Ⅰ.翔ける閃光 (ページ6)

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まずボールは雷門側。
染岡君と吹雪君がキックオフし、試合を開始させた。

「染岡、こっちだ！」

「鬼道！」

「させない！」

「な…！」

美乃里が鬼道君と染岡君の間を割って入り、ボールはこちら側となった。
このままゴールに一直線、とは甘く行かない。
私の目の前に栗松君が立ちはだかった。

「ここは通さないでやんす！」

「それはどうかな？」

「！」

「フラッシュモメント！」

必殺技を使ったことにより、辺り一面が眩しく光り輝く。
が、それは一瞬だけ。その隙に私は栗松君の横を通る。

「ま、眩しいでやんす！！」

「キャプテン！」

「もらった！」

「「！」」

「いけ、吹雪！」

「行くぜ！！ ───エターナルブリザード…ウオォォォっらァ！！」

私から受け取るはずだったボールは一ノ瀬君によって遮られ、パスを受け取った吹雪君がシュート体勢に入って、こちら側に蹴ってきた。
あれが、吹雪君のエターナルブリザード…！！あとなんか人格変わってる気がする。
っと、カッコ良さに見惚れてる場合じゃない。
私は目の前に迫り来るボールを前に体勢を取った。

「何をする気だ…？」

「っぐ…！！」

「まさか…」

「エターナルブリザードを止めようとしてるのか？！」

私はボールを左足で止めようとしたけど、威力が強すぎて骨が折れそう。
そうならないよにする為に、ボールを左足の足首に固定しながら一回回る。

そしてそのままボールを思いっきり空に蹴りあげてから空中にジャンプし、回転を加えボールを押し出す様にゴールに向けてシュートを放った。

「ブリリアント…レイズ！！」

「なっ…！オレのエターナルブリザードを蹴り返しただと！？」

放たれたシュートはそのまま雷門側のゴールへ。
だけどそのゴールを守っている相手はあの円堂君。
だけど、負けない。いや、負けたくない。

勝ちたい。

「だが、あんなロングシュートじゃ」

「それはどうだろうな」

「…？」

「(これが光輝の必殺技…！)───ゴッドハンド！！！」

円堂君の必殺技ゴッドハンドで私の放ったボールを止めようとするものの、神の手は砕け、そのままゴールネットに突き刺さった。

「っ～よしっ！！」

私は天に手を伸ばすように拳を上げた。
近くにいたキャプテンとハイタッチをする。

「やったな、光輝！」

「はい！」

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