失礼な、純愛だよ【鶴蝶】

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「じゃ、僕達はこれで」


『はい。任務頑張ってください』





私はそう言って悟さん達と別れた。
任務…私自身、そっちの事情はよく聞かされていない。


悟さんが言うにはお祓い的なものらしい。
憂太くんも追求してほしく無さそうなので、何も言わない。





『…はぁ』


「さっきのは誰だ」


『ひやっ！？』





突然後ろから声を掛けられて振り向くと以前会った時よりカッコよくなっている鶴蝶くんがいた。
ま、丸メガネ…！？ この人は私を殺しにかかっているのか。





「A？」


『ヘッ、あ、ごめんね。さっきの人は私の親戚なの。と言っても超遠縁なんだけどね』


「そうなのか」


『うん。絡まれてるところを丁度助けてもらったの』


「絡まれた…？」





先程の事情を簡潔に話すと、鶴蝶くんの眉間にシワがよった。





『鶴蝶くん？』


「いや、なんでもない。それよりも今日の服、似合ってる」


『 』





一瞬、心臓が止まった。


その殺し文句やめてください死んでしまいます。
なんでそんな舞い上がるようなこと言うの…！ 嬉しいけども…！！





『あ、ありがとう……か、鶴蝶くんも凄い似合ってて…カッコイイよ』


「っ…ありがとう」





今日一日こんなカッコイイ鶴蝶くんと一緒に居られる…なんて素晴らしいのだろうか。
ちゃんと顔を見て話せるかな…直視して目が死なないよう頑張ろう。





「それじゃあ、行くか」


『うん』







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