2.Wエースの上司様【名探偵コナン】

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「……友和さん？」


『こんにちは、哀ちゃん』


「…はじめまして」


「は、はじめまして……」





怪我も心も完治した俺は変装した明美と一緒に阿笠邸に訪れた。
哀ちゃんは驚きながらも俺達を中に通す。


阿笠邸に入ると阿笠博士と奥さんのフサエさんが温かく出迎えてくれる。
なんだろう。この実家のような安心感は。


てか、原作で阿笠博士って結婚してたっけ？？
もしかして俺が知らんウチに原作に手ぇだしてたり……いや、でも覚えがないんで多分、多分なんもやってない…はず。


いや、それよりも今日は哀ちゃんに話があって来たんだった。
阿笠博士は元々事情を知っているので、フサエさんと席を外してもらい、俺と明美は客用ソファに座り、哀ちゃんと対面する。



『今日は、バスジャックの時のことについて話に来たんだ』


「っ…」


『まず初めに、君は灰原哀では無く…宮野志保ちゃんで合ってるかな』



哀ちゃんは下を俯き、拳を握りながらもゆっくりと頷いてくれた。
俺はチラッと明美を見ると、目が潤んでいる。こりゃ早く話進めないとだ。



『教えてくれてありがとう。そして今日ここに来た本当の理由は、この間俺が言った「君を生きて明美に会わせる」という言葉を現実にする為なんだ』



「え…」



哀ちゃんはバッと俺の隣にいる明美を見た。
明美は事前に貰っていたチョーカー型変声期を取り外し、顔を隠していたサングラスと帽子を取った。



「志保……」


「おね…ちゃん？」





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