仲の悪い三人組が忍の世界に転生しました【NARUTO】

第15話＿愛の喪失 ページ17

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翌日


両親と兄さんは朝起きても帰っていなかった。
一晩で終わるって云ってたけど伸びたのか？

その時、呼び鈴が鳴った。
誰だ？ 太宰…は無い。

あいつの場合は「Aーちゃーん、あっそびましょー」だし…
中也はもうドンドンとウチのドアを強く叩く。

親戚か何かかな。
うちは玄関に行き、ドアを開けると


『ほ、火影様…？』


「Aよ、突然訪ねて、すまんな。 少し伝えたい事があってな」


『はあ………立ち話もなんですし、上がってください』


「ああ、お邪魔する」


うちは家にある客室に火影様を連れて来た。
伝えたい事ってなんだろう。


＊＊＊




『は？……兄さんが両親と暗部の人…石川一族を殺して里抜け…？』


「ああ」


え？ え？
うちの聞き間違え？


『そ、それ…嘘ですよね……？』


「……」


火影様は顔を俯いた。
つまりコレは事実なんだ。

兄さんが両親や仲間…そして一族を殺すのは無いに等しい。

兄さんは家族以外対応は冷たいけど仲間は大切にする人だ。
そんな兄が両親と仲間を殺す？

ナイナイ
絶対に何か裏があるはずだ。


『………そうですか。 火影様、今日はちょっとお帰りになってもらえないでしょうか？
少し……一人になりたいんです』


「……うむ」


そう云って火影様にはお帰りになってもらった。


『はあ…_』


うちはいつもの縁側に行き、広い庭を見る。
昨日まで居た人達が消えた、か。


今世で兄以上に一番「愛」をくれた二人。
もう、一緒に居れない、愛してもらえない…


また家族を失った。


兄さん、あの時の言葉……嘘なの？
全員で帰って来るって……

なんで、どうして……っ


するとうちの頬に涙が流れた。
と同時に眼が熱くなってきた。


『あ、ああ……あぁああ!!!!』

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