「＿29＿」 ページ29
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『山の翁、宝具解放！！』
「神託は下った＿＿聴くが良い。晩鐘は汝の名を指し示した。告死の羽＿＿首を絶つか、『
遥か遠くから聞こえる鐘の音は死を嘆くように、その死を祝福するかのようにこの生得領域内に響き渡る。
そこにあったのは、特級呪霊だったもの。
そして特級呪霊は塵となってこの世から消えていく。
『特級呪霊…撃破かんりょ…う』
「っ立香！！！」
＊＊＊
『っ………＿』
目を開けると知らない天井が目に入る。
目だけで周りを見る限り、医務室だろう。
私は痛む頭を抑えながら上半身を起き上がらせる。
＿＿そうだ私、呪力が切れて…それで…
気絶する前の事を思い出しながら確認していくと「失礼するよ」と聞き覚えのある、あの懐かしく優しい声が聞こえた。
私はバッと顔を上げて正面を向くとそこには
「あ、起きたんだね。 良かったぁ…」
『え…？』
「はじめまして、立香ちゃん。起きてばかりだけど、自己紹介をしよう。
ボクは高専の専属医師、ロマニ・アーキマン。
なぜかみんなからはDr.ロマンと略されていてね。なんでも外国人だとかで。
君も遠慮なくロマンと呼んでくれていいとも」
『＿＿どく、たー？』
淡いオレンジの髪をポニーテールにし、綺麗な緑色の瞳。
あの施設で初めて出会った時と同じ＿＿＿
「…その様子じゃ『はじめまして』よりも『久しぶり』と言うべきなのかな」
『記憶が…あ、るの？』
「＿＿＿あぁ」
見覚えのある優しい笑みをしたドクター＿ロマニ・アーキマンに私は痛みなど吹っ飛び抱き着いた。
その衝撃にドクターは少し後ろに下がったが、それでも優しく私を包む。
『ドクターのばかぁぁ！！ なんでっ、なんであの時勝手に消えたのさぁ…このチキン！ ゆるふわ！ 甘党！ おたんこなすぅぅ！』
「ごめんね…あれしか方法がなかったんだ」
『っ…私、ドクターのせいで毎晩あの時の夢見たんだよ…今じゃトラウマもんだよ…』
「…」
『今度っ、また、消えたりしたら…呪ってやる。ダヴィンチちゃんとパラケルススの実験台にしてやるっ』
「それは勘弁してほしいなあ」
『じゃあ、約束して。もう、消えないって』
「うん＿約束するよ」
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卵(プロフ) - 宿儺はアレンジで鯖にしたのですね！とても面白いです！ (2022年1月12日 17時) (
レス) @page50 id: 6865e96490 (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - 宿儺とはどうやって知り合ったのか？ (2021年12月27日 2時) (レス) @page1 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 雄里さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年11月1日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
美織 - めちゃくちゃ面白いです。FGOと呪術のクロスオーバー好きだけど少ないのでとっても楽しみにしてます。更新がんばってください！ (2021年9月2日 8時) (レス) id: f1dbde919a (このIDを非表示/違反報告)
椏葵 - ソロモン見たんですか？いいなぁ〜(・∀・) (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作者ホームページ：https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時：2021年2月20日 1時
