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「─────で、呪術師になる決心をしたか」
『どーせ王様には千里眼で見えてたんでしょう?』
「まぁな」
あの後家に帰り自室に入ると私のベッドに座り、偉そうにしているのは人類最古の英雄王──が、年老いた 賢王 ギルガメッシュ。
召喚した時「何故我を一番初めに呼ばなかったのだ! しかもよりによって狗なんぞを一番初めに呼びおって…」と小一時間説教された。
理不尽すぎて解せなかったです。
「ま、貴様の性格のことだ。 千里眼を使わなかっとしても予想は出来ていた」
『わー流石王様だー』
「不敬。もっと感情を込めて言え」
『わーい! さっすが人類最古の王様! 私のことは丸わかりですね! かっくぅいーぜ!』
「全く…よい、赦す。して、立香、貴様には将来の夢となるものは無かったのか?」
『将来の夢…? あぁ、私の将来の夢って英霊の皆が住んで、生きた地を訪れるって感じで…お金さえ手に入れば叶う夢です』
「__そうか。貴様らしいな」
王様はフッと笑い、私の頭を撫でる。
なんだろう、この猫ように撫でられる感覚は。
私の将来の夢…それは特異点や異聞帯で出会った英霊の皆が生きた土地を訪れること。
特異点巡りもしてみたいが、オケアノスやキャメロットはないから出来ないからなあ。
オルアレンはフランス観光で、セプテムはイタリア一周とか、ロンドンはホームズ出てこなかったけどベイカーストリートとか、ビックベン見てみたいし、アメリカをまた横断したり、キャメロットは元々存在しないけど本来あったとされるイギリスに行ってみたり、ファラオの場合はエジプトに行って…ウルクは今やイラクとなっているが、確かまだ遺跡が残っていたはずだ。
『ま、死なないように頑張らないと』
「たわけ。 我が貴様を死なせはせんわ」
『……………………え』
「なんだ、その珍獣を見たような目は。不敬だぞ」
『い…イシュタルー! 王様がデレたー!』
「なっ」
私はリビングで寛いでいると思われる女神 イシュタルに向けて叫んだ。
すると「なぁーにぃ」と不機嫌そうな顔をしてフワフワと浮きながら階段を登ってきた。
「アイツがそんな天地がひっくり返る様なことするわけないでしょ」
『でもしたんだって!』
「雑種ゥ…」
この後イシュタル共々いいパンチを喰らいました。
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卵(プロフ) - 宿儺はアレンジで鯖にしたのですね!とても面白いです! (2022年1月12日 17時) (レス) @page50 id: 6865e96490 (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - 宿儺とはどうやって知り合ったのか? (2021年12月27日 2時) (レス) @page1 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 雄里さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年11月1日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
美織 - めちゃくちゃ面白いです。FGOと呪術のクロスオーバー好きだけど少ないのでとっても楽しみにしてます。更新がんばってください! (2021年9月2日 8時) (レス) id: f1dbde919a (このIDを非表示/違反報告)
椏葵 - ソロモン見たんですか?いいなぁ〜(・∀・) (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2021年2月20日 1時