最前線を駆け抜けろ【約ネバ】

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食事を終えたら直ぐにテスト。

私達はと或る一室で静かに素早くやる。

かなり高難度で時間内に答えないといけない。

そしてテストが終わると殆ど全員が机に頭を付けたり、背伸びをしたり、溜息などをする。

ママは毎回必ず満点(フルスコア)を取った子の名前を言う。

今回はエマ、ノーマン、レイ、そして私。

いつも通りだ。

外に出て私達は鬼ごっこを開始した。

だが私とレイはパスした。

今日はあまりしたくないんだよね。


レイ「…そう言えセイ」


『なに、レイ』


隣で読書をしているレイに声をかけられた。



レイ「お前…食事ん時、ノーマンにあんな事されてよく照れねーよな」


『もう慣れた。では何故レイやエマが赤面をするんだい？』


レイ「あんなの見せつけられたらこっちが恥ずかしくなんだろ！」


『なんで？』


レイ「…」


だって普通、私があんなことをされたら赤面するだろうけど、2人が赤面をする必要は無いはずだ。

どうしてだろう。



レイ「…お前って鋭いのか鈍いのかよくわかんねーわ」


…前にもそんな事を太宰や国木田、乱歩にも言われた気がする。

会話を辞めて私は空を見上げる。

今日は青空…鏡花や中原の綺麗な瞳を思い出す。

今頃、何をしているのかな。

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