風呂場からたんぽぽが生まれました。【我妻善逸】

たんぽぽと19 ページ20

善逸「だから……その、なぁ。Aにはそんな顔は……って、寝てる？


ちょっと、A！！俺今すごい良いこと言ったんだけど！！ねぇ、おいいい！！聞いてた？え、聞いてた？俺恥ずかしいの頂点に今至ってるんだからな！！


起きろよおおお！！」


Aをぐらぐらと揺らす。



Aは平然な顔をして寝てるが狸の寝入りだ。



『(はぁ、うるさいなぁ。せっかく見直したのに、全部台無しだよ善逸。……まぁ、それが善逸らしいんだけど)』



善逸「もう、いいよっ！」


拗ねてAに背を向ける。



すると、Aは小さな声で、



『……ありがとう』



その言葉は善逸の耳には届かなかったが、A流の照れ隠しである。



そして二人は眠りに入った。






翌日


善逸「……は、」



善逸は床の上で目覚めた。


Aは幸せそうに、善逸のベッドで寝ている。



善逸「おい！お前……俺のベッドなんだけど！！なに当たり前のように寝てんだよ！！


おーきーろー！！」


Aの布団を剥ぎ取ろうとすると、




『うるさい』



ガンッ



大きな音を立てて、善逸は天井に刺さっていた。






そして、三十分後。




『ふぁああー。よく寝たー。


ん？』



Aは善逸が天井に刺さっている光景を見ると、




『なに遊んでんだよ』





善逸「遊んでねぇわ！！」






いつもの二人のやり取りに戻った。

たんぽぽと20→←たんぽぽと18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す