鬼殺隊が嫌いな少女は炭治郎に懐きすぎた【鬼滅の刃】

炭治郎と８ ページ10

炭治郎side

何日か経った後、村田さんがお見舞いに来たが、しのぶさんがやってくるとそそくさと帰っていった。

しのぶ「どうですか体の方は」

炭治郎「かなり良くなってきてます、ありがとうございます」

俺はお辞儀をする。

炭治郎「あの、しのぶさん」

しのぶ「はい、なんでしょう？」

炭治郎「Aさんって、どういった方でしょうか？」

俺は真面目な顔で聞く。

善逸「(炭治郎…その顔で、そのセリフは、恋が始まる言い方だよ…！)」

善逸がそんな事を考えていたことは知らずに問う。

しのぶ「Aさんですか。Aさんは影の呼吸の使い手の影柱です。出会ったときから、心を開いてくださらず、鬼殺隊が嫌いなようです」

炭治郎「……嫌い？」

しのぶ「Aさんの過去は私は知らないのですが、何らかの過去で今のAさんになってしまったと思うんです」

炭治郎「……」

俺は唖然とした、確かにAさんの態度は好印象を持つかと言われたら、お世辞にも言えない。

何らかの過去があるなんて…俺と禰豆子みたいに家族を鬼に喰われたのか？
でも、鬼殺隊が嫌いとはどう言うことか……。

しのぶ「私が知ってるのは、このくらいです」

炭治郎「あ、ありがとうございます！」

しのぶ「少ししんみりしちゃいましたが、そろそろ機能回復訓練に入りましょうか」

しのぶさんの眩しい笑顔が輝く。

炭治郎「……機能回復訓練？」

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