104話 ページ9
そろそろ疲れてきたわ…。
でもこういうのも笑顔で耐えてこそ品位があるというもの！
…とはいえ、こんな付け焼き刃の私がやりきれる訳もなく。
「ちょっとカインさんと外に出ていますね」
「はい、私も直ぐに行きます」
きっとすぐは来れないだろうななんて思いながらカインさんとベランダへ出てようやくテラス席に座る。
「はぁーーーっ、疲れた」
「俺もこう言う堅苦しいのは苦手なんだよなぁ」
「アーサー王子は毎日こんな風にたくさんの人と関わっているのね」
「それが役目だから」
役目、ね。
その言葉だけでどれだけ辛いか。
どれだけの理不尽を我慢しなくてはいけないか。
考えるだけで苦しいわ。
「すみません、お待たせしました。カイン、ベランダの入口で立っててくれ」
「仰せのままに」
今日は王子と姫に仕える騎士を完璧にやりきるぞー！なんて言いながらカインさんはドアをしめて待機してくれる。
「飲み物いかがですか？ラズベリージュースを持ってきました」
「ありがとうございます」
ちょうど喉乾いていたの！アーサー王子、本当に気遣いが的確…！
「たまに魔法舎ですれ違った時話していましたが、こう…話そうと思って話すのは初めてですね」
「そうですね、住んでいる場所が違うから仕方ないといえば仕方ないですけど」
「ずっと貴方に聞きたいことがあったんです」
「はい、なんでしょう」
聞きたいこと？
ムル様のことかな？
だとしたら私よりシャイロックさんに聞いた方がいいと思うけど。
なんて言うのかドキドキしながら待っているとアーサー王子はつぶやくように口を開いた。
「もしも自分が魔法使いではなかったら＿＿＿＿＿」
「＿＿＿＿と、思ったことはありませんか？」
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灯油マン(プロフ) - るゆさん» ありがとうございます！早起きですね！4もありますよ！ (2021年12月5日 8時) (
レス) @page50 id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
るゆ - 3終わりましたね……めっちゃやばかったです、過去編が楽しみすぎる。4が出るのを楽しみに待ってます！ (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - るゆさん» ありがとうございます！面白いと思い続けて貰えるように頑張ります！！ (2021年11月30日 12時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
るゆ - 灯油マンさん» いえいえ！こちらこそ、語彙力がないので上手く感想を口にすることが出来ないんですけど、読んだら感想を言いたくなるお話なので… (2021年11月30日 5時) (レス) id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - るゆさん» お久しぶりです！！ありがとうございます。わたしもなかなか更新できてませんでしたので！いつも本当にありがとうございます。 (2021年11月29日 9時) (レス) @page2 id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2021年8月1日 11時
