十一話『予定表』 ページ11
とある街の飲食店。
其処に太宰、国木田、キャロル、中島は入ることになった。
というのも、太宰が(独断で)国木田の財布を利用し、中島に茶漬けを奢ろうという話になったからだ。
割と常識を持っていそうな中島だったが、そんなことは無かった。とても茶漬け沢山。空になった茶碗の山がドーン!!と彼の前にある。
めっちゃ食べるやん、とキャロルは内心思いつつ、スマホのアリス専用写真フォルダを整理している。
「おい太宰、キャロル。早く仕事に戻るぞ」
と、イラついてらっしゃる国木田さんが二人に告げた。物凄く怒ってる。
いやまあ中島はそんなこと気にもせずに食べ続けてるし、キャロルも無視してるし太宰も気にしてないのだが。不憫。
「仕事中に川に飛び込む奴とそれを呑気に眺める奴がいるか」
居る。――――此処に。
「おかげで見ろ。予定が大幅に遅れてしまった」
「国木田君は予定表が好きだねえ」
キッ、と思い切り睨み付ける国木田だが、そんなものこの二人には効きやしない。
彼の理想を書き留めてある人生の道標を予定表などという安易な言葉で終わらせる太宰に、国木田は更に声を荒らげた。
「これは予定表では無い!!理想だ!!我が人生の道標だ、そしてこれには―――」
____スゥッ
国木田が一息吸う音がした。
「『仕事の相方がジサツ
国木田の精一杯の反抗。
当たり前だがそんなもの、二人には無傷に近い。
「私も仕事の相方がジサツ嗜癖と理想主義者だなんて思わなかったよ独歩」
「私もだね」
のらりくらりと言葉の槍を避ける二人である。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←十話『唐変木共』
77人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヘルパー(プロフ) - 及川さん» ありがとうございます!私も正直何書いてるんだろうと思いつつ勢いのままに進めてます!w応援ありがとうございます!お応え出来るよう頑張ります! (2018年4月4日 15時) (レス) id: ee09beb631 (このIDを非表示/違反報告)
及川(プロフ) - 見たことのない書き方ですごい魅力的でした!!更新頑張ってください!影でひっそり見てますねw (2018年4月4日 15時) (レス) id: baff135399 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヘルパー | 作成日時:2018年4月4日 12時