Master Doll 【BTS】完 (ページ3)

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__JKside

夏休み(?)1日目。

目を覚ましたのはお昼の1時過ぎだった。

「ふぁぁあ」

大きくあくびをしてリビングに出ると、
机にメモが置いてあった。

《ジョングガへ

みんな用事があって出かけてます。
お昼ご飯は冷蔵庫にあるから温めてね。

それから、みんな夕飯は外で食べるみたいだから、
夕飯は自分で作ってね。

ソクジンより》

ヒョン達はみんな出かけてるのか...。

メモから視線を外し、
リビングを見渡す。

静かだと逆に落ち着かないな。

ジニヒョンの手紙に書いてあったお昼ご飯を温めて、
ダイニングテーブルで一人寂しく食べる。

TVを付けるが何もやっていなくて、
秒でTVを消した。

「はぁ...。ゲームするか」

食器も洗い終わり、
自分の部屋からTVゲームを持って
リビングのTVに繋げる。

...

「クソ！後からくるなんて聞いてねぇ」

ゾンビゲームをしながらイライラする。

「あぁー...殺られた」

TV画面から視野を外し、天井を見つめる。
ふと窓の外を見ると空が真っ暗になっていた。

「やば！今何時？」

7時は回っていた。

「コンビニ行こっと」

黒いキャップを被り、
財布と鍵だけを持って近くのコンビニへ歩いて向かう。

外に出れば蒸し暑く、
すぐさまジワリと汗が滲み出す。

コンビニでカップラーメンとコーラを買って宿舎に帰る。

暗くなった道を歩いていると、
ゴミ袋に埋れた人影が見えた。

一瞬幽霊だと思いドキッとしたが、
好奇心が人影に近づけと命令する。

好奇心に負け、
ゆっくりと人影に近づけば、

「なんだ...人形か」

薄く汚れた人形が目を瞑りながら座っていた。

「にしてもデカいし...、
日本...人形みたいだな」

その人形は、日本の"着物(?)"着ていた。

「なんcmくらいあるんだろ？」

ソッと人形の頬に触れると、
冷たくて硬かった。

て、当たり前か。

でも何でだろう。

この人形が気になって仕方ない。

何を思ったのか、
俺は人形を抱き上げると、
そのまま宿舎に帰ってしまった。

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