【NCT】Flower【TY】 (ページ27)

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TYside ページ27

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「聞いただけなので詳しくは分からないですよ」

「他は？他に聞いた事は？」

もっと詳しく聞き出そうとユタがマークを迫る。

「元々一年契約でPLEDISからSMに来ていたのと、
来ていた理由は将来の為の人脈を広げるため…て聞きました。
それ以外はなにも。」

そう説明してくれるマークに驚きを隠せずにいる僕。

「ちょっと待って。そのAって人、誰？」

ヘチャンの言葉に置いてけぼりだったメンバーが頷く。

「知らん？俺以外の日本人練習生の話。」

「え、ユタ以外に日本人居たの？」

そもそもジャニは、ユタ以外の日本人の存在を知らなかったみたい。

そんなジャニにテイリヒョンが声を上げる。

「一回だけ聞いたことはあったけど、実際に居たんだって感じ。」

「僕もそれです！」

ジョンウがテイリヒョンの言葉に手を挙げた。

「自分の事で精一杯だったから知らなかった。」

そもそも興味がなかったと話すジェヒョン。

「何やったけ？テヨンにダンスを教えて欲しいって近づいてきたんやっけ？Aちゃん。」

「テヨンイヒョンに声掛けるって凄いなー。」

ヘチャンが興味深そうにユタに色々聞き出していく。

その会話に聞き耳をした僕は少し恥ずかしくなってきた。

「人見知りのテヨンが珍しく女の子と話しててさ。」

「そりゃ嵐が起きてもおかしくないって！」

「まあ、その前からAちゃんの話はテヨンから聞いてたんやけどっ！」

何故か自慢げに弟達に話すユタを不思議に思いながら見つめた。

「一番最初にテヨンから聞いたんは俺やからさ！」

「マクヒョンも知り合いなんでしょ？」

「うん。ユタヒョンの後をついて行ったらAとテヨンイヒョンが居て。」

「いいな〜。俺達も会いたかったよね？ジョンウヒョン」

「ね〜。」

それから数分は彼女の話で尽きなかった。

僕はその会話が苦しくて、静かに自室へと戻った。

一番最初に彼女と出会ったのは僕なのに、誰も僕には聞いてこなかったことが不服に感じた。

「Aちゃんを一番よく知ってるのは僕のはず。」

なんて、誰にも見えない闘争心が熱を上げていく。

最近は考えない様にしてたのに、また彼女に会いたくなった。

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