九条の貴婦人 (ページ6)

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小野木「誰が顔怖いだ」

如月「呼び方！七緒とかっちゃんでいいよ！」

小野木「よくねぇよ……ぁ、おまえどっかで見たことあるな」

小野木は竹早の顔を見てそう言った

竹早「……入学式じゃない？」

笑顔で答える竹早に納得がいかないような顔をする小野木は次にAの方を向いた

小野木「アンタのことは知ってるぜ、有名人だからな」

A「そう？」

小野木「なんでアンタみたいな弓道うまいやつが風舞に？桐先じゃねぇのか？」

A「誘われたからよ」

やや質問攻めだった小野木は「誰に」といいそうになったが元気に道場に入ってきた山之内に顔を向ける

山之内に手を掴まれて顔を俯きながら入ってきた鳴宮を見た竹早はボソッと呟く

竹早「グッジョブ遼平」

説明会が始まり、トミー先生と竹早は安土に背を向けて立ち話を聞く未経験者と顔を合わせていた

トミー先生「えー弓道部説明会によく集まってくれたのう、ありがとう。あぁ、膝は崩してくれてかまわんよ」

それを聞いた未経験者、主に男子は胡坐をかいた

トミー先生「ではまずお願いじゃ、弓道は武道じゃ！挨拶をしっかりな」

「「はい」」

「「はーい」」

トミー先生「さて、弓道に最低限必要な道具はいくつじゃと思う？」

「え？弓と矢？」

1番前で説明を聞いていた男子はそう答える

トミー先生「惜しいもう1つ、弽……これはまあグローブじゃな、まずは経験者による射義を見てもらおうかのう」

するとトミー先生は後ろの方を見つめる

トミー先生「そこの鳴宮湊くん、ちょっと引いてみてくれんかのう？」

鳴宮「え？！」

A「ぇ、湊は……」

竹早「グッド」

小野木/如月「？」

妹尾「段取りと違う」

妹尾はAの持つ紙を見た

鳴宮「無理です！それに俺、部員でもなんでもないし」

トミー先生「ここにおるほとんどがそうじゃ」

鳴宮「でも静弥とかAとか遼平が」

抗う鳴宮は隣に座る山之内を指さすがその彼はギクッとする

トミー先生「君の射型はグンバツじゃと聞いた！一度見せてくれんか？みんなも鳴宮くんの射を見てみたいよのう？」