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小野木「……マサさん、俺」
滝川「弓返りは目的ではなく結果なんだ、執着は捨てろ。今のおまえには難しいかもしれないが……」
小野木の暗い表情を如月は心配そうに見つめていた……
翌日の県大会団体戦にて袴を着た男子の前に先生方と今日は出番がない制服を着た女子が立っていた
滝川「今日は大会2日目、いよいよ団体戦だ」
トミー先生「今日もまた気負わずにいつも通りの射を心掛けてな」
だが男子の顔はいかにも気負っている
トミー先生「うーんみんな表情が硬いのう、リラックスじゃリラックス」
苦笑いするトミー先生の横で滝川は息を吐く
滝川「そんな緊張でガチガチのおまえたちにこれを伝えなければならないのは甚だ不本意なんだが、出場を辞退した高校が出て射場の変更があった。その結果、風舞高校は3組目の第2射場に入ることになる」
竹早「まってください！3組って確か第1射場は……」
切羽詰まった竹早の嫌な予感は外れない
滝川「……桐先だ」
それを聞いた男子は驚いた顔をする
小野木「ぃよっしゃあ！！直接対決だ！昨日のリベンジやってやるぜ！」
その時滝川は要項の紙で小野木の頭を軽く叩く
滝川「森岡先生の言葉を聞いてなかったのか？気負うなと言われたばかりだろ」
小野木「ぁ、わかってます！昨日は気負い過ぎてちょっと失敗したけど今日こそはあいつらに俺らの実力を見せつけてやりますよ！！」
A「だから気負わない」
学ばない小野木の頭に次はAが軽く叩いた
山之内は横で見ており苦笑いだ
鳴宮「愁と同じ組……」
拳を握る鳴宮を滝川は見てため息をついた……
観覧席では女子が座り男子の番を待っていた
花沢「白菊さんもう熱は下がったって。やっぱり来ればよかったって言ってる」
A「よかった」
妹尾「でも今日1日はしっかり休むように伝えて」
花沢「うん……男子、勝てるかな？」
花沢もさっきの男子の顔が暗かったのを気にしていた
その問いにAと妹尾は答えらない
蓮「あーいたいた！ハロー九条ちゃん妹尾ちゃん花沢ちゃん！」
話しかけてきたのは首にカメラを提げた蓮だった
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作者名：奏 | 作成日時：2023年1月24日 8時
