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A「団体の意味を理解してない子が群れから離れてイラついたわ、当本人は自分のことを棚に上げてるし……親鳥は大変だったでしょうね」
如月「ははっ……親鳥ってかっちゃんでしょ？」
A「それ以外に誰がいるのよ」
例えは少々独特だが如月も理解はできる
如月「そのかっちゃんなんだけど、引きずられたこと言おうとせず自分で勝手に背負うんだ。俺はそんなかっちゃんにちょっとイラついてて」
A「……小野木と殴り合いでもしたら？」
如月「物騒！！」
男同士のいざこざは正直よくわかんないし興味もない
A「けど溜めこむのは良くない、心情は射によく表れるから」
如月「……そうだね！ストレスは嫌いだし1回かっちゃんとぶつかってみる！ありがとう相談に乗ってくれて！」
やや晴れた顔をする如月にAは微笑みみんなの元へ戻った
これにて地方大会が終わった……
翌日の昼休み、Aはとある広報誌を持って妹尾たちの元へ向かった
A「3人とも、これに出てみない？」
花沢はAから広報誌を受け取り見ると市民弓道大会と書いてあった
A「私が中学の時に出たちょっとした大会なんだけど経験を積むには良いと思って」
花沢「でもこれ3人立の団体戦だよ？私たち4人じゃん」
A「私その日、弓道審査があって出られないの」
花沢「そうなんだ……どうする？」
花沢は妹尾と白菊を見た
白菊「私出たいですわ！」
妹尾「うん、いいね」
Aは前向きな考えをしてくれる3人を見て微笑む
花沢「けど九条さんの力も借りたいな！」
白菊「えぇ！九条さんのご指導あってこそ私たち女子団体でこの大会に挑みたいですわ！」
妹尾「頼めるかな？」
A「仕方ないね〜」
まんざらでもないAを見て妹尾たちは笑った……
辻峰高校弓道部では体育館の裏で畳に的を取り付け簡易的な射場を作り練習していた
二階堂「荒垣部長、もうちょっと弓手押した方が良いっすよ。上押しをかけると安定するんで」
荒垣「上押し？」
二階堂「こうっす」
二階堂は上押しを理解してない荒垣に動作で教える
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
