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滝川「よーし！じゃあそろそろ団体戦の練習に移るか！」
個人に出るAの射を念入りに見た後は男子の団体戦をやろうと集合をかけた滝川に男子はある提案をした
鳴宮「あの、マサさん。実は俺たち試してみたい方法があるんだ」
滝川「？」
鳴宮「息合いだよ、自分たちで考えろって言ったのマサさんでしょ？」
小野木「だから俺たち考えたんだ」
竹早「決勝の時のタイミングをトレースしたいんです」
滝川「なるほど」
竹早「女子に声掛けしてもらえるよう頼んであります」
滝川は隣に立つトミー先生へどうか伺った
トミー先生「何が正解かは誰にもわからんよ、なんでも試してみるのがよかろう」
トミー先生の言葉を聞いた男子は感謝の言葉を述べて射場に入った
三脚ビデオを取り付け女子は手元にあるスマホの決勝データを見ながら動作の指示を出す。そんな風舞の行動を不破は見ていた
不破「あっち、なんか面白いことしてるな」
二階堂「不破！気にするなよ」
不破「はいはい……風舞の落、随分良くなったよな」
二階堂「……」
不破「射型、地方大会の時はなーんかちぐはぐだったが射型だけ見るとかなりいい感じになってる気がする」
二階堂「指導者がいればちゃんと上達するって言いたいのか？」
二階堂はイラついたように言い返す
不破「ちげぇよ、ただの感想だ」
二階堂はこれ以上しゃべることなく射場に入った。そのイラついた様子に辻峰のみんなはもちろんAも気づいていた……
休憩に入り汗をかいた男子は座り込み新しい練習方法の結果について話し合っていた
その時ビニール袋を持った女子と滝川が帰ってきた
滝川「おーい男子ー！俺とトミー先生から差し入れだ、取りにこーい」
山之内や小野木は嬉しそうにビニール袋の中身を覗く
竹早「珍しく気が利きますね」
滝川「珍しくは余計だ……向こうも休憩に入ったみたいだな。湊！よかったらこれ、持ってってくれるか？」
滝川はビニール袋を掲げ鳴宮に頼みごとをする
鳴宮「はい！」
A「……」
元気よく返事をした鳴宮は辻峰のみんながいるところへ向かった
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
