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妹尾たちが市民大会に出場する中Aは審査会場にいた
「大人だらけの中にあんな若い子が審査を受けるのか……」
「九条八段のお孫さんだ、今高校生ぐらいの年齢だろう」
「更に別嬪さんになったわね〜」
四段を受ける人はあまりおらずAは落に入った。段が上がるにつれ射型や動作はもちろん的中も見られるため2本中てなければいけない
年配者の後ろに華奢な高校生がいると小さく見えがちだがAの射は関係なしに大きく見える
妹尾たちとお揃いで買った桜柄の青い握り皮が巻かれた竹弓を引き、甲高い弦音を鳴らしたことで上座に座る審査員は惚れたような顔をする。逆に審査を受けるべく的前に立つ4人は迫力に飲み込まれそうになり震える者もいた
Aの番える矢は美しい鶴のように、離れでは白い羽毛と共に桜の花びらが舞うように領域が神秘的で空気が澄んでいるようだった……
「Aちゃんまた上達したわね〜」
「全国大会にも出場するのでしょう？私の孫が話してたわ」
「すごいわね〜！」
A「ありがとうございます」
審査発表を待つ間Aは祖父の知り合いと話していた
しばらく待ってると合否が書かれた紙を貼りだされる。Aの横に合格と書かれていた
「お嬢様、合格おめでとうございます！」
付き添いの女中が祝いの言葉を述べ、周りにいた年配者もそれに続きAにおめでとうと笑いかける……
日が暮れAは滝川の神社へ向かい四段合格と市民大会3位の祝いで室内焼肉を食べていた
大人組が縁側で酒を飲む中、学生陣は楽しく焼肉を楽しんでいた
白菊「九条さん四段合格おめでとうございます！」
A「3人も3位おめでとう。誇らしいよ」
花沢「九条さんがコーチしてくれたからだよ！」
妹尾「なんかAが傍にいる感じがして気持ちよく引けたんだ」
女子が楽しく会話しているのを男子が微笑ましく見ていた
食べ終わった後滝川は夏バージョンの下僕Tシャツを紹介したり男子に夏祭りの納射を頼んだりと竹早はやられたという顔をするが、鳴宮は明日から的前に立つことを許されこれからの練習が楽しくなるだろうと思える1日だった……
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
