【ブルーロック】あなただけを見つめてる【糸師凛】

episode55 ページ6

『....本当になんでもないの』


「...」


2人の間に気まずい雰囲気が流れる。私は顔を上げられずに『ごめんなさい』と言うと千切くんが大きなため息をついた


「あー、えっとなんだっけ。チーム？」


『えっ？』


「Aが聞いたんだろ。誰と組んだのかって」




きっとこの気まずい雰囲気を変えるために言ってくれたのだろう。

私はその千切くんの優しさを噛み締めて返事をする



『うん』


「國神と“玲王”だよ」


『玲王...？あっ、そっか』


「そう、俺と國神は潔を。玲王は凪に勝つために組んだってわけ」


『そうだったんだ、玲王大丈夫？元気にしてる？」


「そのことでちょっとさ...」




千切くんが言いづらそうに目を細めた。




「明日俺たちの練習見にこない？」


『えっ行きたい！』


「うん、今の玲王にはAが必要だと思うんだよね」




その発言に私は頭の上に？が浮かんだ



『...分かった、明日時間があったら行くね』



すると千切くんは「待ってる」と微笑んだ。




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昨日と同じく私は試合のサポートに入った。


時間が空くような様子は全くなくて私は千切くん達の練習を覗けるか心配だった。



それでもなんとか仕事が一段落したので、私は3人がいる練習場へ向かった



扉を開けて中へ入ると真っ先に千切くんが気がついてくれた


「A..！」


私は声をかけてくれた千切くんの後ろに暗い影を落とす玲王の存在に気がついた。




『玲王...』

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