episode85 ページ36
それからAと一緒に勉強をしてかなりの時間が経った。凛もなんだかんだ言いながらみんなに英語を教えている。
(潔くんはずっとイヤホンをしているけれど...)
疲れが溜まってきたのでAが伸びをしてから腕を下ろす。
すると机の下...床についた左手に少しだけ暖かい感覚がした
何が起こったのか分からなくてAは目線だけ床に落とすと、そこには凛と触れ合う自分の指先があった。
それを見た瞬間、顔に熱が集中していく感覚がした。恥ずかしいから離したいけど、離れたくない...そんな感情がAの中で交差していた。
けれど凛も触れている指先を離そうとはしない。
顔が真っ赤になり耐えかねたAが指先を離そうとすると...
凛は勢いよく、離れていくAの指先に触れた。
___そして指先を絡ませた。
まるで(離れんな)と言いたげな感情が指先から伝わってくる。
『っ...！』
その凛の行動にAは言葉が出なかった。
蜂楽「Aちゃんどうしたの？さっきから固まってるよ？」
『ううん！...なんでもないよ、』
そう言って勉強に戻ろうとするも熱を持つ左手に集中力を取られてしまう。みんながいる前で触れていると思うともっと恥ずかしくなってくる。
けれど凛は平常心で時光くんに勉強を教えている。
絡まっている2人の手
すごく熱いけどその熱は私だけのものじゃなくて凛もだ...と気がつく。
するとぱちっと凛と目があった。その瞬間、凛が小さく口元を上げた。
凛のその余裕そうで、でも少し照れているような笑顔にAの心は奪われた。
ピンポンパンポーン♪
そんな2人の甘い空間を壊すかのように音を立てながらモニターに電源がついた。
そして三次セレクションの先へ進出するメンバーに招集がかかる。
その呼びかけに凛が気を取られているうちにAはぱっと腕を離した。その行動に凛は「チッ」と舌打ちをする。
そうでもしないとAは凛への感情で心が爆発しそうになっていたから。
みんなが招集場所に向かうため着替えを始めるのでAは『勉強お疲れ様...、次も頑張ってね』と残して部屋を出た
部屋を出た瞬間。Aは洗濯物に熱を持って赤くなった顔を埋めながらその場に座り込んだ。
いや、崩れ落ちたという方が正しい...
(凛が私のこと好きだって勘違いしてもいいの...？)
『あっ...』
凛と自分の気持ちに戸惑っているとAはある人の顔が浮かんだ。
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小雪(プロフ) - 翔奈さん» コメントありがとうございます！更新が遅れてしまって申し訳ないです...。あと少しよろしくお願いします(￣^￣)ゞ (2023年2月17日 7時) (
レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - 更新とっても嬉しいです（ ; ; ） (2023年2月16日 22時) (レス) @page47 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - itori0828さん» コメントありがとうございます！絶対とは言えませんが前向きにじっくりと検討してみます...！この作品も最後までよろしくお願いします！！ (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - Manakaさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただける作品作りを心がけます...！ (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ここなさん» コメントありがとうございます！じっくり検討してから答えを出したいと思います...！これからの更新もお楽しみに (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪 | 作成日時：2022年12月3日 19時
