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chapter 10 ページ11

「ん…?ちゃん?Aちゃん?」
気付くと、修司くんの顔が目の前にあった。


「わ、わぁ!な、何?どうしたの!?」
「やっと気付いてくれた。ずっと呼んでたのに、もう…。」
「ご、ごめんね。何だった?」
「今から大切な話をしようと思ってね。」


大切な話…?
「実は、俺、慎二くんが好きなんだ!」
とか、修司くんの事だから言いそうだなぁ。
なんて、思いながらも、修司くんの話を聞いていた。

「キミは俺の話、馬鹿にしないで聞いてくれるんだね。」
……え、いや。
確かに馬鹿にしてはいないけど、呆れてはいるよ。


「俺は今まで、笑われたり、馬鹿にされてきた。キミみたいにちゃんと俺の話を聞いてくれる人は初めてなんだ。」


え〜?
他の人も同じ反応だろ…。

「それがすごく嬉しくて……。なんか、俺もしかしてキミのことを………、えっと………うまく言えないけど…………。」
…ん?なんか妙な空気。。


「俺と付き合ってください!」


……!!
え?
え?
なんか、予想外の展開になってきた〜!
修司くんは目をキラキラさせながら、私からの返事を待っている。


"キュンッ"


ハートに矢が刺さるとは、こういう事なのだろうか。「お願いします!」
……言っちゃった。
私はこの時、これからこの被害妄想な彼氏に振り回される人生を送るなんて…。想像もしていなかった。

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作者名:Smile | 作成日時:2017年8月26日 12時

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