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修羅場かも ページ17

「俺ねぇ、君がお腹痛いよ〜って電話でうめいてるの聞いて心配して来たんだよ。なのに何!?誰その男!?」

『お、落ち着いて』

「落ち着けるか!」

わめき散らす善逸。
これはもしかしなくても修羅場だ。

「…誰なんだこの男は」

冨岡さんも心なしか不機嫌そうだ。

や、やめて。険悪な感じ!

『えーと、善逸はお友達です』

「昔はAの彼氏だったけどね」
善逸は鼻息荒く言う。自慢する要素は無い。

「そうか。それはうらやましい」

冨岡さん、なんかおかしい。

「そうだろ、うらやましいだろう…って、何言っちゃってんのお前!?
Aとどういう関係なんだよおお!」

『えーと…隣の人…』

「…え?あ、あの隣の人…お噂にはかねがね…」

やっと察したみたいだ。
冨岡さんのことはちょくちょく善逸に話しているので…
余計なこと言わないよね?

「冨岡義勇だ。以後よろしく」

「冨岡義勇…?う、うん、まぁよろしく」

元彼とストーカーさんの絡みを私はどんな気持ちで見ればいいのでしょう。

「それにしても…
今は付き合っていないのに、やたらそういうことを気にするんだな」

と、冨岡さん!なんてことを!
善逸が怒髪天ついちゃうから!

「ねぇなんなのコイツ嫌い!」

『この人は悪意があるわけじゃないんだよ。
ただ言葉選びに難があるだけで』

「なんと言うのが正解なんだ。未練がましい?」

「殴っていい!?」

『駄目だよ…うっ、お腹痛…』

「A!」

「柏原さん」

体を折り曲げ頭を布団に埋める。
生焼けの肉が効いてきたみたいだ。

「い、胃薬!」

「薬なら、確かこの棚に」

「俺、水用意するよ!」

慌ただしく動きまわる二人。
どうにか薬を飲んで、横になる。

『さすって…背中…』

すぐに腰のところに、布団越しに熱を感じる。

「この辺でいいのか」

『うん…ちょっと楽……』

ゆっくりと息をする。
大丈夫、大丈夫、と自分に言い聞かせる。

瞼が重くなっていた。

あたたかい→←縁



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いのり(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!締めが善逸くんですいません(笑)これからも夢主ちゃんをよろしく頼みます!よかったら他の作品も応援お願いしますね! (2021年11月6日 20時) (レス) id: c234760d5a (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 我妻…、(何でお前が最後で締めるんだ…)?完結おめでとう…。次は、誰の書くんだ…?良かったぞ。これからも夢主と仲良くするつもりだ。冨岡義勇だ。これからも頑張ってくれ。 (2021年11月6日 15時) (レス) @page42 id: e9e5935c56 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - なんて言う悲しい匂いだ…。本当に人違いですかね?俺の鼻は人違いでは無いって言ってます。竈門炭治郎です。続き楽しみにしています。 (2021年10月20日 7時) (レス) @page32 id: 38350d71b2 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - 釜さん» ありがとうございます!とても励みになります♪これからも応援いただけると嬉しいです! (2021年9月18日 8時) (レス) id: c234760d5a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんは!ほんわかしたお話で、描写も綺麗で好きです! (2021年9月17日 21時) (レス) id: e08aae1730 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いのり | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年8月13日 20時

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