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さとみside








「…ということです。

Aさんは国の規定で研究対象になります。
1週間後には退院できますが、その後も月に一度は紹介する大学病院に通院してください。
場合によっては大掛かりな検査を行う場合もありますが、費用等は国から全額補償されますのでご安心ください。」




「ところで、みなさんはAさんのお友達ですか?」




な「あーえっと…、そうです。友達…ですね。ほとんど家族みたいなものですけど。」


「そうなんですね。」


「そう言えば、Aちゃんのご両親、見たことないんですけどお見舞いに来られてますか?」


り「そう言えば…」


ジ「見たことないな…。」



「あっ、なんかごめんなさい…」


な「いやいや、全然大丈夫なんですけど…」


る「来たことないですか?お見舞いとか…同じ名字の人から宅配便とか。」


「見てないですね…少なくとも私は。
でもかの個室の担当看護師は私で、ほぼつきっきりなので誰か来られたら分かります。」



「まぁこの話は置いておいて、退院日時が決まり次第またご連絡しますので。」


「「ありがとうございました。」」





る「そう言えばAちゃんの家庭の話、聞いたことないですよね。」


り「なーくんとかさとちゃん聞いてないの?」


な「俺は聞いたことないな…さとみくんは?」



さ「俺も…聞いたことない、かも。」

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作者名:sky | 作成日時:2019年1月21日 19時

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