. ページ39
さとみside
「…ということです。
Aさんは国の規定で研究対象になります。
1週間後には退院できますが、その後も月に一度は紹介する大学病院に通院してください。
場合によっては大掛かりな検査を行う場合もありますが、費用等は国から全額補償されますのでご安心ください。」
「ところで、みなさんはAさんのお友達ですか?」
な「あーえっと…、そうです。友達…ですね。ほとんど家族みたいなものですけど。」
「そうなんですね。」
「そう言えば、Aちゃんのご両親、見たことないんですけどお見舞いに来られてますか?」
り「そう言えば…」
ジ「見たことないな…。」
「あっ、なんかごめんなさい…」
な「いやいや、全然大丈夫なんですけど…」
る「来たことないですか?お見舞いとか…同じ名字の人から宅配便とか。」
「見てないですね…少なくとも私は。
でもかの個室の担当看護師は私で、ほぼつきっきりなので誰か来られたら分かります。」
「まぁこの話は置いておいて、退院日時が決まり次第またご連絡しますので。」
「「ありがとうございました。」」
る「そう言えばAちゃんの家庭の話、聞いたことないですよね。」
り「なーくんとかさとちゃん聞いてないの?」
な「俺は聞いたことないな…さとみくんは?」
さ「俺も…聞いたことない、かも。」
117人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sky | 作成日時:2019年1月21日 19時