第4章 ページ33
Aside
目を開いた。
冷房をかけずに部屋を閉め切っていたため、部屋の温度湿度が上がったからだろう。
首筋に手を当てると、大量の汗をかいていた。
『あっつ…』
空調のリモコンを取ろうと、ベッドから立った時。
激しい吐き気と頭痛に襲われ、ぐにゃりと視界が歪んだ。
その瞬間、私は意識を手放した。
_________
ゆっくりと視界を開く。
り「Aちゃん!!!」
ジ「良かった…気付いたか…」
る「ほんとに良かった…めちゃくちゃ心配したんですよ…?」
な「今ナースコールしたから看護師さんすぐ来ると思うよ。」
何が何だか分からないまま、女性が入ってくる。
看「華乙女さん、気が付かれましたか?」
私の腕に刺さった針を変え、ベッドの隣に置かれた器具を器用に操作しながら話しかけられる。
看「華乙女さん、重度の熱中症で丸2日寝てらしたんですよ。
お友達も心配されてましたし、その中のお2人がずっと寝ずに看病されてたので疲労でさっき倒れてしまって…」
『えっ、…それってピンクの髪の人とグレーっぽい髪の人…ですか?』
看「そうですそうです。そこで寝てらっしゃいますよ。」
少し頭を起こして見てみると、簡易的なベッドに2人が寝かされていた。
『なーくん…私…』
な「A、部屋に戻ってから3時間ぐらい寝てたんだけど、外暑いのにクーラーかけてなかったでしょ?あの部屋、42度もあったよ。
しかも布団かぶってたから体温が上がって、海行ったままでずっと水分摂ってなかったから、脱水症状と熱中症。
みんなリビングに居たんだけどドン!って凄い音したから見に行ったら吐いて倒れてたから…。
それで救急車を呼んで、今。」
『あの2人は…?』
る「ころちゃんもさとみくんも睡眠不足と栄養失調で…今日の朝ころちゃんが倒れて、ころちゃんとAちゃん2人を看病してたさとみくんがさっき…。」
『そう…』
り「でも2人は食べて寝たら治るだろうって。」
?「もう治ったよ。」
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作者名:sky | 作成日時:2019年1月21日 19時