不機嫌な天使【男主】 (ページ10)

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SVT TRIP② ※修正ページ10

no side

MH「あんじゅやー」

AG「んー？」

アイス購入後、すぐさまカメラを構えたディエイトがヒョンたちとアンジュを撮影。

普段食べ物は撮らないと公言しているディエイトも、美しい被写体がいれば話は別だ。

MH「アンジュはいつ撮っても綺麗だね」

AG「はは、ヒョン、なにを当たり前のことを」

SC「お前はもう少し謙遜を覚えような」

いちご味のアイスを食べてご機嫌なアンジュは、ジョシュアに「ついてるよ」と口元を拭かれながらレストランに向かって歩いて行く。

その様子は中々に不思議で、ハーフツインの女の子が大男達を引き連れている画。

AG「誰がチビじゃ」

SC「誰も言ってないわ」

AG「あーヒョン、隣に並ばないでよ」

SC「ウォヌはいいのに？！」

AG「ヒョンは別だし」

SC「反抗期か？お？」

WN「ミョンホ、」

MH「ん？ああ、あとで渡すね。今回はデータとプリントどっちにする？」

WN「今何枚くらい？」

MH「 30くらいかな」

WN「じゃあ、100くらい撮ってデータで送って」

JS「闇取引…？」

WN「違うよヒョン、幸せの共有だよ」

JS「ふふ。物は言いようだね。僕も共有してもらいたいなぁ」

WN「仕方ない。あとで俺の部屋に来て」

JS「オッケー」

まさか自分の写真をくまなく集めているメンバーがいようとは、さらにそのメンバーが一番自分が好きな人だとは思いもしないアンジュは今日も長男をからかって遊んでいる。

AG「オッパあの服買ってよ～」

SC「も、もう騙されないぞ！！！」

AG「オッパ～」

SC「 ……分かった、分かったからそんな目で俺を見るな！！」

AG「ヒョン相変わらずちょろいっすね」

SC「ヤー表出るか？」

そうして着いたのはとあるショップ。アンティークのような可愛らしいもので溢れていた。アンジュはぬいぐるみを見て「キヨウォ」と声を漏らす。

アンジュは昔から女の子として育てられたからというよりも、自分の意思で今の自分を作ってきたというほうが正しい。

男がいくら頑張っても手に入れられない永遠の少女美。

年齢を感じさせない華奢な体と美しい顔、透き通った声、その全ては、生まれ持ったものとアンジュ自らが努力して維持してきたものがある。

＂CARATがCARATであることを誇れるように＂いつか語ったその言葉はメンバー達と、多くのカラットの心に刻まれた。