ODE TO YOU�� ページ24
JN side
日本公演初日の後、自由時間がどうしても欲しいと粘ったのはうちの小さな天使ちゃん。
マネヒョンが「絶対だめだ！！」って言っても「い！や！だ！」の一点張りで、結局30分の自由時間をこうして勝ち取ったというわけだ。
WN「 A、走ったら危ないよ」
AG「 ヒョン！早く早く！凄い綺麗だよ！」
WN「 あー…カワイイ」
ダダ漏れだよばーかばーか
一緒にいたのが僕でなかったら、こいつはどんな言い訳を並べるつもりなんだ。
それくらい、ウォヌのAへの気持ちは分かりやすかった。器用なくせに、そういう面では甘いというか、恋愛がいかに恐ろしいものなのか体験した気分だ。
AG「 すっげー！！！」
大阪城のライトアップを見てはしゃぐ姿は、まあ確かにめちゃくちゃ可愛い。
黒のパーカーのフードが、身を乗り出した瞬間外れちゃって、染めたばかりの綺麗なブランドヘアーがこんにちわ〜したからすぐさまそのフードをかけ直してあげる。
「 もお〜子猫ちゃんのカワイイ顔に傷が付いたらどうするの〜」
AG「 俺そんなに鈍臭くないっすよ」
WN「 A、手繋ごうか」
AG「 …二人とも過保護すぎる」
そりゃ君が小さくて可愛くて天使だから、手くらい繋ぎたくなるし、何なら君の許可さえ降りればお姫様抱っこして歩くと思うよ、そいつ。
WN「 A、」
AG「 ん？」
ばかみたいなんだ。もうずっと、そいつは君だけを見て生きてるんだよ。大きすぎる愛を一人で隠しながら、君を今日も見守ってる。
いつか歩み寄ってくれるんじゃないかって密かに待ちながら。
WN「 俺と手繋ぐの、やだ？」
AG「 やじゃないけど………掲示板にかかれますよ、ウォヌアジュがどうだって」
WN「 俺は別にいいよ」
AG「 …まあ言われてみれば俺も別に気にしないか…」
おいおい簡単に流されちゃったようちの子猫ちゃん。
悪い人にすぐ騙されちゃいそう。あ、でも鼻はいいからそんなことないかぁ。
ねえ、A。
いつか君が新しい扉の前に辿り着いたとき、変わらずその隣にいる男のことをどうか忘れないであげてほしいんだ。
AG「 ヒョンの手冷たーい」
WN「 じゃあ、あっためて〜」
AG「 仕方ないな〜」
呆れるくらい、君のことを好きなそいつは絶対に、君を守ってくれるから。
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作者名：ユルリ | 作成日時：2019年10月19日 2時
