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「…テヒョンさん?明日朝から撮影とか言ってませんでした?」




カウンターにふんぞり返って、スマホを弄るこの男









TH「ん〜、まっ、なんとかなるっしょ?」






携帯と向き合いながら、素っ頓狂な声





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言っておくが、彼はスーパーアイドル。

夜な夜なこんな小さなあまり人が来ないバーで呑んだくれてるなんて、誰も思わないし、考えたくもないだろう。






そもそも、会員制でもないこんな小さなバーに、この人は通うようになったんだっけ、そんなことを考えていると


彼は、そうだ!って叫んだ。

急に笑顔になって、携帯を耳にあてる








ほんとに自由な人だなあ、と呟くと『なあにー?』ってニヤニヤ










グラスを拭いていると、電話が繋がったのか、声がさらに大きくなる








TH「やー!オレオレ!今暇?暇なら来てよ!近くのバー!」






いひひっと笑いながら、ここの名前と場所を詳しく説明している。


つもりなのかな、これで通じる人なんて極わずかだと思うし、名前を出さないあたり、凄い親しい人なんだろうな、って









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TH「さー!アイドルの登場ですよ!」





携帯の画面を伏せて机に置いたテヒョンさん






「アイドル呼んじゃ、マズイでしょ…」





TH「ん、いーのいーの!もうこんな時間だしね」





「わぁ、生のアイドルが来るんだ〜」





TH「あれ?俺もアイドルなんだけど?忘れてる?」

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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時

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