１９ ページ19
.
.
.
＿翌日
.
.
水曜日です。
昨日も来てくれたからアレだけど、待ちに待った水曜日です。
.
.
昨日の、テヒョンさんが言った言葉を思い出す
『話しかければいいじゃん』って
いや、無理に決まってるけど
私なんかが話しかけに行っちゃいけないだろうし、
そう思っていたけど、
瞬間は突然なもので
.
.
『あの、すみません』
客足があまりない時間帯
入口付近のテーブル席を拭いているわたしの背後から聞こえた声と、同時に痛いほど鳴る心臓
.
.
｢は、い｣
JK｢…Aさん、ですよね？｣
あれ、わたしもしかして幻聴が聞こえ始めた？
ジョングクさんのことを知ってから、何回自分の生死をふらふらしているだろう
.
.
｢そ、そうです、｣
JK｢あ、えと…席、案内して欲しい、んですけど、…｣
｢へっ｣
肩から力が抜けた。
話しかけてくれたのは、案内待ちだったからか
そうだよね、ハァァ…心臓に悪い
.
.
もう、嫌でも泳ぎに泳ぐ視線
｢こ、こちらへどうぞ｣
JK｢ありがとうございます｣
.
.
テヒョンさんと一緒にいるときのテーブル席じゃなく、カウンター席に案内する
JK｢…よかったぁ、｣
へらりと笑って、わたしの差し出したメニューを1ページ開く
.
｢…？よかった？｣
はい、って伸びをしながら頷いたジョングクさんが
JK｢Aさんと話してみたかったんです、俺｣
.
.
そんなことを言うジョングクさんに対して、
わたし、大混乱
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 660人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほにこ
| 作成日時：2022年8月9日 19時
