【d!】悪徳令嬢の執事になったのですが…

番外編ｰ2 ページ22

こちらに戻ってくるお2人は私を見つけると、キョロキョロと周りを見回しました。ふふふ…Aはいますが、皆様やはり気づかないようですわね。

zm「なぁなぁ、Aは一緒やないん？」
sr「えぇ、一緒じゃないですわ」
kn「ってか、後ろの嬢ちゃん誰や」
「えっと、初めまして、ルーナともうしまっ…」

自己紹介と同時に一歩踏み出すAは、裾を踏んで倒れ込みましたわ。さて、誰が抱きとめるのかしら…

rb「っと、大丈夫か？」

抱きとめたのはロボロ様でしたわ。Aの目がマジでやるのかと、言ってますが、私はニッコリ微笑むだけ。

「えっと…助けてくれて、ありがとうございます、ロボロ」

と、Aがロボロ様の頬にキス！！勿論、感謝の言葉を述べるときは地声だったので、気づいたロボロ様はキスされた頬に手を当てて、

rb「え、あ、え？！」
「すみません、ソーラお嬢様のイタズラです…」
zm「え、おま、Aか！」
「そうですけど、何か？」
sp「ロボロさんだけずるいっす…」
sr「ダメですわよ、ショッピ。助けたロボロ様の特権ですので」
zm,sp「チッ…」

地声で話した為に気づいた皆様は三者三様の反応ですわね。ゾムやショッピは復活が早く、ロボロ様ばかりずるいと言いますが、コネシマ様とシャオロン様は口を開けてAをガン見。キスされたロボロ様は雑面の下で顔を赤くさせ、魚のように口をパクパクさせていますわ。

kn「ば、化けるなぁ…」
sh「ホンマに…全く分からんかったわ」
「一応、一通りは出来るようにと仕込まれてはいるので…」
kn「ほーん」
sh「えー、今度その格好でデートしてぇや」
zm「シャオロン！お前…！！」
「嫌ですよ。誰が好き好んで…」
kn「せやぞ。Aはそのままのがええやん」
sp「コネシマさんの癖にいい事、言うやないですか」
kn「一言余計や」

へぇ…コネシマ様とショッピはあんまり女装とかには興味無い感じですのね。

sr「目的も果たしましたし、グルッペン様のところに行きますわよ」
「はいはい…」
sr「それでは、失礼しますわね」

後回しになってしまいましたが、そろそろ行かねば、怒られてしまいますわ。

sp「やってもらうなら、自分の為だけにやってほしいですわ」
kn「ほんまそれな」
zm「メイド服着てくれへんかな…」
sh「ってか、いつまでロボロは固まっとんねん」
rb「…あんなん、固まるな言われる方が無理やって…」

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