9.5独白(zm) ページ3
男同士だから恥ずかしくない…と、言う訳ではなく、自分より小さいヤツに洗われるって、微妙やんな…しかも、マッサージもしてくれるときた。
zm「…うっさい…あんたに関係ないやろ…」
「その言葉遣いも直して頂かないとですね…そういえば、名前を聞いていませんでしたね。俺はAって言います。あなたは?」
zm「誰が言うか」
「では勝手に、権兵衛とでも呼びますね」
zm「…ゾムや」
「ゾムですか。これから、よろしくお願いします」
俺はAに隅々まで綺麗にされた。ゴワゴワだった髪もサラサラになり、泥や煤だらけだった身体も綺麗に。服はボロボロやったのに新調して貰った。
「さて、ゾム。これから、ソーラお嬢様の元に行きますが、大人しくしていて下さいね」
ぐぅ
「おや」
zm「っ…」
ここ最近、ろくなもん食べとらんかった腹が鳴り、恥ずかしくて下を向くと、Aはクスクスと笑っとった。
「その前に腹ごしらえですね」
Aに連れられ来たのは食堂やった。
「ここに座って待っていてください」
Aがそこで働いてるのであろう男と少し話すと中に入り、数分もすると何かを持って来て、俺の前に置いた。
「軽くですが、どうぞ」
そこにあったのはいい香りのする卵がゆ。恐る恐る口に運ぶと食べやすいように少し冷まされており、味は言わずもがな…みっともなくがっつく俺をニコニコしながらAは見とった。
飯を食い終わると、次にAはある部屋に俺を連れていった。ノックをして中に入ると1人の女の子が机に向かってなおった。
「ソーラお嬢様…」
sr「あら、A…その子ね!新しい執事見習い!」
その女は嬉しそうにこっちに向かって来たんやけど、この前にAが立ちはだかった。
「俺が言いたいこと、お分かりですよね?」
sr「…何よ」
「おや、分からないと仰られますか?旦那様に我儘を言ったのに」
sr「…たまにはいいじゃない!ケチ!」
「ケチで結構。いいですか、1人を雇うということは…」
そっからはなんや難しいこと話しとったのを覚えとる。俺は興味無いし、執事見習いとやらにもなる気はなかったから話は右から左やったわ。
sr「……ごめんなさい…」
「分かればよろしいのです…ゾム、彼女が貴方の上になるソーラお嬢様です」
zm「……弱そうやな…いっ!」
「睨まない」
誰かの下に着くつもりなんかなかったから睨むと、問答無用で拳骨が頭に落とされた。
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白夜(ハクグン)(プロフ) - 男主くんイケメンすぎるwwwwwヒロインちゃんがもはや可哀想に思えてくる自分は甘いのだろうか…お体に気をつけて、無理なしに更新頑張ってください、応援させていただきます。 (2020年11月24日 10時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
のちののち - ソーラお嬢様は、絶対守りたいソーラお嬢様推しになりそうwww (2020年4月4日 11時) (レス) id: 553c18e5bc (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 続編、、、!楽しみです。続編でまたイメ画募集したりしたら書いてみたいな、、、なんて。無理をしないように更新頑張って下さいね、応援してます。 (2020年1月23日 21時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - すごく面白いので、続き楽しみにしてます これからも頑張ってください (2020年1月21日 16時) (レス) id: 9cd5b0d62d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 続き、楽しみにしてます《*≧∀≦》 頑張って下さい! とっても面白いです (2020年1月20日 6時) (レス) id: c9f89495fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛鳥 | 作成日時:2019年9月1日 0時