『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.16 ページ18

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ドカンッと床を叩いたようなそんな鈍い音が、この部屋全体に響き渡る




打った張本人は、まるで当たり前かのような顔をしており着地までも音がしなかった










「ぇ…」



『…やっぱり久しぶりに打つとしんどい』









そう言って、Aは右手をプラプラさせながらため息をついた





空いた口が塞がらないとでも言うように、突っ立ったまま動かない日向


それを見て、Aが首を傾げながら日向の方へ近づいていった









『…日向くん、大丈夫？』



「な…」



『な？』



「何だよ、今の!!
すっげぇぇぇぇぇ!!」










まるで、欲しかったおもちゃを貰った時のように目をキラキラさせてAに詰め寄る日向









「何だよ今の！
ドゴッ！ってすげぇ音した！！
てか、めっちゃ飛んでた！
影山、見たかよ！今の！！」



「…あぁ…」









やっぱりこいつはブレない




ブランクがあろうとなかろうと、きっと今までやってきたものが身体に染みついているのだろう





あの時の変わらないフォームで。

変わらない威力で。




そして、変わらない表情で(･･･････)。









「俺もあんなすげぇの打てるかなぁ…」



『打てるんじゃないの？』



「マジ？」



『うん
影山がいれば』



「影山!?
何で影山が必要なんだよ！」










俺が必要と言われ少し不満そうな顔をする日向



それはこっちのセリフだ









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