マネージャーとあつむくん

２ ページ3

*


「おー！Aきたか！」




あっはっはと笑う黒須さんと
早速体育館へと向かう




「なんや、お前緊張しとんのか(笑)」

「もう、心臓出そうですよ」

「俺はお前の鋭い観察眼と作戦力、メンタルの強さを信頼してるからな」

「そんな期待されたら余計緊張しますよ。私いなくても冷静に試合の流れ読める人、部長じゃないですか」

「ようわかったな、研究したか。」

「もちろん、なんとなくは把握してきました」

「その冷静さにお前の知恵が絡んだら絶対伸びる。その部長にはある程度説明しといたから、今日練習終わったら色々話しといてな」

「わかりました」




そんなかんなで体育館につき監督は北さんを呼び出した




「俺は部長の北信介。よろしゅう」

「AAです。よろしくお願いします」

「今日は俺と居らせるわ」




「はい。ほな、Aさん、自己紹介だけみんなにしとこか」

「集合！！！」




北さんの号令で準備運動中の部員が集まった
黒須さんと北さんの間にいる私を見て、
みんながざわざわしだす




「北、俺からいうわ」




わかりましたといい北さんはざわざわしっぱなしの部員を静かにさせた




「今日からマネージャーをやってもらう、A自己紹介」

「AAです。よろしくお願いします」

「去年までリベロしてたからちゃんと経験者や、こいつは俺が頼んでマネージャになってもらった。仲良うしたってな」



はい、と部員が返事をする



「ちなみに、こいつ去年は全国準優勝してベストリベロもらってる。殺し屋って呼ばれてたなぁ」

「黒須さんそれ言わない約束じゃないですか」

「兄貴は全日本のAな」

「それも言わへんっていうたのに、、、」




私がシュンとして、部員たちがすげーと感心している




「なんで殺し屋なん？」



宮侑だ。天才セッター
めっちゃ有名人で、お兄ちゃんも知っているほどの逸材



「どんだけ攻撃しても点入らんから、相手チームのスパイカーのメンタル潰すスパイカー殺しって意味らしいで」

「へー！そらすごいなぁ！」



そう言った瞬間、北さんの顔がギョッとした



「おい、アツム、このこ去年まで中学生やってんで、女子やで、女子。やめとき」



北さんのそばにいた全国で五本の指に入ると言われている尾白さんが止めに入った
何を止めてるんやろ




「俺のサーブ受けてみん？」







*

３→←１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す